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バカとリリカルと召喚獣
根拠って大事だと思います(By瑞希)
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HA☆NA☆SHIしよっか?

「当然俺も全力を尽くす」

『確かになんだかやってくれそうな奴だな』

『坂本って、小学生の頃は神童とか呼ばれてなかったか?』

『それじゃあ、振り分け試験の時は姫路さんと同じく体調不良だったのか』

『実力はAクラスレベルが二人もいるってことだよな!』

 いけそうだ、やれそうだ、そんな雰囲気が教室に満ちていました。

 そう。気がつけば、クラスの士気は確実に上っていた。

「それに、吉井明久だっている」


 ……シン−−−−


 そして一気に下がるの。

「ちょっと雄二!どうしてそこで僕の名前を呼ぶのさ!まったくそんな必要ないよね!」

 となりではアキ君が席を立って叫んでいます。

『誰だよ、吉井明久って』

『聞いたこと無いぞ』

「ホラ! せっかく上りかけてた士気に翳りが見えてるし!僕は雄二と違って普通の学生なんだから、普通の扱いを−−ーって、何で僕を睨むの?士気が下がったのは僕のせいじゃないでしょう!」

「そうか。知らないなら教えてやる。こいつの肩書きは《観察処分者》だ」

「……それって、馬鹿の代名詞じゃなかったっけ?」

 誰かがそんな致命的な一言を口にします。

「ち、違うよ!ちょっとお茶目な十六歳に付けられる愛称で」

「そうだ。馬鹿の代名詞だ」

「肯定するな、バカ雄二!」

「そうです。そんなこと言っちゃ駄目だと思います」

 と、アキ君のそれに便乗するように瑞希ちゃんが言ってきます。そんな言葉を聞いて、坂本君は驚いた顔をしています。まあ、当然でしょう。頂点に近い場所にいた瑞希ちゃんにはこの単語はなじみない筈ですから。

「姫路。お前観察処分者のこと、っていうか明久が観察処分者だって知っるのか?」

「はい。去年私もその件に関わっていたので」

「そうなのか?」

「はい」

「ちなみに、私もそのことは知ってるよ」

 念のため、私もそう言っておきます。

『なあ。それはそうと、観察処分者って何なんだ一体?』

「ん?ああ、それは「まって」な、なんだ高町?」

「それは私が話すよ。坂本君が話したら有ること無いこと余計なことまで言いそうだし」

「ぐっ……」

 坂本君の言葉を遮り、二の句を告げられないようにあらかじめ言っておく。これでよしなの。

「さて、それじゃあ話すけど。観察処分者ってのは、具体的って言うか簡単に言うと教師の雑用係かな? 力仕事とかそういった類の仕事を、特例として物理干渉……もとい物に触れるようになった試験召喚獣でこなすといった具合ね」

 そう、本来なら召喚獣は物に触れることができない。彼らが触れることができるのはお互いの召喚獣だ
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