宣戦布告と行くか(By雄二)
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
に話しかけています。何でしょう、一体?
☆
「それでは最後に坂本君、自己紹介をお願いします」
「りょーかい」
そう言って坂本君は教壇に立ちます。そういえば……
「アキ君。さっき坂本君と何を話してたの?」
「ん? あぁ、すぐに分かるよ」
「???」
アキ君の思わしげな言葉に私は首を傾げます。
「Fクラス代表の坂本雄ニだ。俺のことは代表でも坂本でも好きなように呼んでくれ。……さて、みんなに一つ聞きたい」
そう言って坂本君は視線を教室の設備に移していきます。
−−かび臭い教室
−−古く汚れた座布団
−−薄汚れた卓袱台
「Aクラスは冷暖房完備の上に座席はリクライニングシートらしいが……」
そこまで来て少し溜めて……
「……不満は無いか?」
『『『『『大有りじゃあっ!!』』』』』
2年Fクラス魂の叫びなの。
「だろう?俺だってこの現状は大いに不満だ。代表として問題を抱いている」
『そうだそうだ!』
『いくら学費が安いからと言って、この設備はあんまりだ!改善を要求する!』
『そもそもAクラスだって同じ学費だろ?あまりに差が大きすぎる!』
堰を切ったように次々と上る不満の声。
「みんなの意見はもっともだ。そこで、これは代表としての意見だが、俺達FクラスはAクラスに『試験召喚戦争』を仕掛けようと思う!」
そんな坂本君の言葉に、クラスは騒然となります。まぁ、当然だと思います。
『なにを馬鹿なことを言ってんだ』
『勝てるわけが無いだろう』
『これ以上設備が落とされるなんてイヤだ』
『姫路さんがいれば何もいらない』
『高町さんがいればそれでいい』
『木下がいればご飯七杯はいける』
やっぱりアチコチから否定的な言葉が聞こえてきます。まぁ、最後の三つは明らかに違いますが……。
「安心しろ。勝てる根拠と可能性があるからこんなことを言うんだ」
『勝てる根拠……だと?』
『可能性だと……?』
「あぁ。それを今から説明してやる」
そう言って、坂本君はにやりと笑ったのでした。
……まるで悪人風に。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ