第2話 からくり人形が髪を伸ばした昼。
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ないんじゃない?』
『しかし変えたいわけではないだろう?』
『まぁそうだけど、単純に気になって』
『いやなに、特に理由など無い。ただなんとなく、その方法を採用した当初はそこに秘密結社っぽさを見出していたからだ。今となってはそんなもの、スーツを着て[私は怪しい者ではありません]と書かれた板を首から掛けるようなものにしか思えないがな』
ということで、仙翁の中ではある程度この疑問に結論をつけている。
そんなことを思い出したりはしなかったが、仙翁は葉蓮のクラスの教室の後ろの扉に手をかけた。
「失礼します」
仙翁はその教室の扉を開けた。
教室の中で仙翁のいる扉の近くにいた人達は一度仙翁を見たが、すぐに自分達の話を再開した。ただ1人を除いて。
その唯一の例外は無言で立ち上がると誰にも何も言わず、仙翁の元に歩いてきた。
「…お待たせ」
仙翁は取り敢えず意味も無く言った。
「待てばいいだけなんて夢のようです」
葉蓮は不機嫌そうな表情で言った。
それから2人は峰年のクラスへ行き、そこで峰
年を待った。
話題なら1つあったが、今しなくてもいいと思った仙翁は黙っていたし、葉蓮も何も言わなかった。
少しすると教室の扉が開き、引林が出てきた。
仙翁がそれに会釈していると、峰年が教室から出てきた。
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