Mission 5 鈴の音が戦いを告げる
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確かに、今、後ろから射撃武器の射出音がした。
ファンのひざ裏に手を入れ、背中を通し肩を掴み固定する。
先ほどまで立っていた地面に赤い閃光が走る。
「…………ちょ、ちょっと!離しなさい!!」
あっけにとられていたファンが覚醒したのでちゃんと着地できるように体勢を整え離す。
しかしここからでは逃げ切る前に狙い撃たれる可能性があるな。
「ファン、少しだけ、援護を頼めるか?」
「言われなくても!まぁ、でもアンタの言うとおりあいつの一撃も耐えられない状況だけどね」
「なら、お前がやられないように俺が守る」
「え?」
「もう、誰かが居なくなるのを見たくはないからな」
≪ダメです!!ただちに避難してください!!先生たちが制圧に向かいます!!≫
ヤマダの先ほどよりもさらに緊迫した声が聞こえる。
だが、ここで逃げてはもしかしたらファンがやられてしまうかもしれない。
ここで逃げたら、シェルターを突き破って同級生や上級生たちがやられるかも知らない。
「俺はここから逃げる訳にはいかない。奴の狙いは俺たちだ。なら逃げるよりもここで囮になった方が良いだろう……余計な犠牲を出さないためにも」
≪そ、それはそうですけど…………ダメです!!≫
≪ゼロさん戻ってくださいな!!≫
「時間を稼ぐだけだ。出来れば破壊したいがな」
セシリアも管制室に居るのか。
だが、止めた所で止められる状況じゃない。
欲を言うなら、あと一人か二人援護が欲しい所だ。
…………たしか、管制室にはアリーナ直通の通路があった気がする。
「セシリア、頼みがあるんだ…………」
---場所移動 アリーナ中心付近---
「今まで待ってくれていたのは妙だがこちらとしては好都合だったな」
「何で待っててくれたのか、アタシには分からないけどね」
そういえば、ファンは今近接武装を所有していないんだな。
「ファン、奴には近づきすぎるな。それと絶対に大丈夫と思う時だけ攻撃しろ、それ以外は危ないからな」
「でも、そんなに射撃の精度そんなに高くないわよ?それにもうシールドエネルギーだってそんなに残って無いし」
「なら、俺から離れるな。絶対にお前を守り抜いてやる」
「なっ!さっきといい、アンタはまたそういう……」
急に赤面するファン。
今の言葉にファンを辱める要素は無かったと思うのだが。
それに今は赤面していられる状況でも無い。
「そう悠長に構えてもいられないぞ。奴も臨戦態勢みたいだしな。行くぞファン」
「そのファンって言うの止めてくれる?いまは敵同士じゃなくて協力関係にあるんだから。リンって呼んで」
「了解した」
リンは肩の球体の兵装を起動する。
俺は消費エ
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