第九話「レイナーレ御一行、退場のお知らせ」
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ーレちゃんの翼を難なく切り裂き、その根元から切り離した。
「あぁあああああ! 私の翼がぁああああ!!」
「うっさい、黙れブス」
悲鳴を上げる彼女の頭を鷲掴みにして、地面に叩きつける。その威力に地面は陥没し、手応えから鼻骨と頬骨が砕けたのが分かった。
「僕ね、実は結構怒ってるのよー」
髪を掴んで引き上げ、お腹に拳を叩き込む。
「ごふ……っ」
地面に両膝をついて吐血するレイナーレちゃん。彼女の顎を蹴り上げた。
「イッセーはねー、僕の最初の友達なんだよ〜」
跳躍し、宙を舞うレイナーレちゃんを飛び越えてそのお腹に踵落としを見舞う。隕石のように豪速で下降したレイナーレちゃんは地面をバウンドして砂埃を撒き散らした。
「……ア……ア…………」
「アーシアちゃんもね、最近できた友達なんだ〜」
俯せになって顔を上げる彼女の頭を踏みつけ、残りの翼に手を掛ける。
――ブチブチブチッ。
「アァァァァァァァァ………………ッ!」
鮮血で濡れる翼をもぎ取り、ペイッと捨てる。
「僕ねー、怒ってるんだよ〜」
身体は傷だらけで背中からはおびただしい量の血を流しているレイナーレちゃん。その身も心もボロボロで、先程までの威勢はなりを潜めて、ポロポロと涙を零していた。
だけど、残念。ここからが本番なんだよね〜。
「――『完全再生』」
レイナーレちゃんの傷をすべて癒す。何が起きたか分からずポカンと口を開けた彼女に僕は笑いかけた。
「だから、楽に死ねると思わないでね?」
そして、その顔が恐怖に歪む。
側頭部に回し蹴りを叩き込み、吹き飛んだ方向へ回り込んで肘鉄を食らわせる。足を払って空中に浮いたレイナーレちゃんを天に目掛けて蹴り飛ばした。
空高く舞い上がるレイナーレちゃんに虚空から取り出した四本の剣を投擲。寸分の狂いなく四肢を貫き、レイナーレちゃんを空間に縫い止める。
跳躍して足元に魔方陣を敷き、空中に大の字で固定されたレイナーレちゃんの元に着地。
恐怖と苦痛で歪んだその顔に手を当て、笑い掛けた。
「じゃあ、もう会うことは無いだろうけど。バイバイ」
――『次元跳躍』
必死になって何かを訴えかけようとしたレイナーレちゃんは、次の瞬間にはこの世から姿を消した。
彼女を送った先は時の狭間。そこは時間の概念も死の概念も何もない場所。死ぬことも餓死することも出来ず、永遠に彷徨い続ける場所だ。まあ、僕を怒らせたんだから、このくらい当然だよね?
んー! まずは一人だね。じゃあ
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