第十話「お友達が出来ました!」
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間知らず? 結構結構。僕なんて「世間なんて美味しいの?」のスタンスで有名だからね。初志貫徹を狙います」
「……日本語も上手くしゃべれません。文化も分かりません」
「俺が教えてやるよ! ことわざまで話せるようにしてやらぁ! それに日本の文化遺産も見て回ろうぜ! スシ、テンプラ、ゲイシャだぞ!」
「なんなら僕の『知識』をあげるよ。頭痛がするだろうけどねー」
「……友達となにを話せばいいのかもわかりません」
俺はアーシアの手を強く握った。
「今日一日、普通に話せたじゃないか。それでいいんだよ。俺たちはもう友達として話せているんだ」
「そうそう、思ったことを言えばいいのさ〜。パッと思いつく感じで、気が赴くままに、ってねー」
「……私と友達になってくれますか?」
「ああ、これからもよろしくな、アーシア」
「にはは、よろよろ」
俺たちの言葉に、アーシアは笑って頷いてくれた。その顔にはもう悲愴な影は見られない。
これでOK、万事解決だ!
なんか、今更になって恥ずかしくなってきたぁあああ! いや、後悔は当然無いんだがな!
内心、あまりの恥ずかしさでのた打ち回っていると、どこからともなく懐かしい声が聞こえた。
「無理よ」
声がした方を向いた時、俺は絶句した。
そこにはよく見知った顔があったからだ。
「あー! お前は!」
「夕麻、ちゃん……」
レイが指を差し、素っ頓狂な声を上げる。そう、俺の元恋人。天野夕麻ちゃんがそこにいた。
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