第一幕その八
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わり安堵している。
「あとは彼女なら問題は無いが。それでもあの場面は危なっかしくて見ていられない」
彼は首を傾げて言った。マウリツィオもそれにつられるように呟いた。
「時としてこうした危ない橋も渡らなくてはならないとはね。因果なことだ」
「さて、とそろそろ行くか」
マウリツィオは懐から懐中時計を取り出して言った。
「あの方も美しく白い首を長くしてお待ちだろうし」
彼はそう言うと部屋を後にした。
「よし、無事終わったな。いつもながら凄い拍手だ」
ミショネは舞台を見て会心の笑みで言った。
「あとはアドリアーナの最後の愁嘆場だな」
程無くしてアドリアーナが舞台から出て来た。そして最後の場面を演じはじめた。
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