『宣戦布告』
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時は放課後。長い一日がやっと終わり、生徒達は下校の準備を始めていた。
「で、俺が宣戦布告に行けと?」
「あぁ。お前は何かしら顔が広いからな。このバカを行かせるよりよっぽどイイ」
いや、そんな他の生徒と面識無いぞ? つか
「そこは明久を行かせるから面白いのであって、俺を行かせた所で何の面白味もねえぞ?」
「いいから、行ってこい」
ヘーヘ、行ってきやすよ……めんどい
◆
え〜っと、Bクラスはここか……テキトーなクラスメイト捕まえて、代表呼ぶとしますかね……あ、そこの女子生徒Bクラスから出てきたから聞いてみよ
「と、東條さん!? ウ、ウチのクラスに何か用ですか?」
いや、そこまで露骨に驚かれると傷つくな……しかもさん付けて
「帰り際に悪いな。アンタ方の代表さん居るかい?」
「は、はい!今呼んできます」
「お〜頼んだ〜」
Bクラス代表はどんな奴なんだろうな? 腐れ外道じゃなきゃいいな〜
「…ったく、俺に何の…よ…う…が……」
「ヤホ〜。久方ぶりだねぇ、根本恭二?」
おめでとう、予感的中です!
「と、東條し、深羅ぁ!? な、何のようだ!」
……まだボコられた事引きずってんのか? 器量小せぇなオイ
「用っつーか……俺らFクラスはBクラスに宣戦布告する! 開始は午後2時開戦……つっことで、明日覚悟しとけよ?」
さーて…後は戻って報告して、バイト行くとしますか
◆
「さて皆、総合科目テストご苦労だった」
つい先程の午前中に全科目の補給テストが終わって昼食を取ったところだ。今回の戦争から俺と飛鳥が出陣する……腕が鳴るねぇ
「午後はBクラスとの試召戦争に突入する予定だが、殺る気は充分か?」
『おおおーっ!』
雄二の言葉に野郎共は大声を上げる。やはり味方の指揮を維持する為には設備交換をしない方が良かったみたいだな。腐っても神童ってわけか
「今回の戦闘は敵を教室に押し込む事が重要になる。その為、開戦直後の渡り廊下は絶対に負ける訳にはいかない!」
「そこで、前線部隊は瑞希に指揮を執ってもらうよ。皆、瑞希をサポートしてあげてね!」
『姐さん分かりやしたああぁぁ!!』
……飛鳥、お前は何時から野郎共の支持を得て、姐さん呼ばわりになった?
「また、今回からは東條深羅と司馬飛鳥を戦線に出す。コイツらは姫路を超える実力をもっているが、コイツらを頼り過ぎるなよ」
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