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裏生徒会と正しい使い方
第1話 『残念ながら私がその1%だ』
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「悟ったか」
「ということで、私としては特に対策を行なっ
ていません」
黎梨は静かに言った。
「あまり圧力をかけすぎても重くなるだけですし」
「成る程考えないことにした。…それで、今日
はどうしたのだ?」
「きょうはね、れりちゃんにてきとうにどこか
におろしてもらって、そこからてきとうにある
きまわるわるんだよ」
「なんだその開拓者みたいなのは?」
「なんかおもしろそうでしょ?」
「…まぁ、分からなくはないな」
3人で雑談をしていると車は学校の前に到着した。
「さて、私の鍵はどこかな?」
「助手席の私の鞄の中です」
「はい分かった」
峰年はそう言うと対角線上の助手席に身を乗り
出して、黄土色の鞄を引き寄せた。
中を漁ってマスターキ一のコピ一を取り出すと
鞄を戻した。
「それでなにするの?」
辺路が近寄ってきた。
「なかなかいい質問だ。と特に考えずに言っ
おこう」
峰年はフッと笑った。
「ありがとう」
辺路は淡々と言った。
「では、」
峰年は車のドアを開けて外に出た。
峰年が運転席に近づくと窓が下に降りた。
「助かったよ。感謝するだろう」
微笑みながら一礼をする黎梨と手を振る辺路に手を軽く振ると、峰年は1時限目がとっくに始まっているであろう学校へ悠々と歩を進めた。

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