第1話 『残念ながら私がその1%だ』
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「…下手に驚いた振りをされたら少し傷ついていたところだよ…、まぁ結論を正式に認めたところで、途中経過は後から全員の耳に否応なしに入れてやろうと思う。つまり、」
「…」
「…ご協力感謝する。つまり、他のメンバーを集めようということなのだ!」
「「…」」
「なかなか痛々しい子になってきたな、まぁ別に構わんが。…それで、具体的な勧誘方法で、いいのを知らないかね?」
峰年はまるでその答えを知っているかのような余裕の笑みで2人を見た。
「えっ、いや、特に、浮かぶのは…ごめん」
「まぁ取り敢えず、普通の親交を持っている常識人が1人しかいないメンバーじゃ、勧誘も始動も並大抵のことじゃないっすね」
葉蓮はゆったりと椅子にもたれかかった。
「そうだな」
峰年はそう言いながらも笑みを崩さない。
「…だが、なんとかしなければ面白くないではないか」
「それで、何か候補かそれに近いものはあるの?」
仙翁は、結局は不安げに峰年を見た。
「今から0から考える」
峰年は自信に満ちた笑みで答えた。
「…えっとまず、宣伝媒体を考えよう。学校に貼り紙をするのなら学校の許可を得る必要があるし…まぁそもそもその手は難しいとは思うけど」
「学校に関係無いと無理だな。だがカモフラージュに燃える気になったら採用する価値がある」
「学校側を騙せて一般生徒を騙せないのが考えつけばですけど」
葉蓮は不機嫌に聞こえかねない声で言った。
「…てかやっぱり、この学校の人しか駄目にするんすか?」
「あぁ、好奇心や能力を持った者達を集めるだけでは面白くない」
「へぇえ…」
「うーん、学校の前でビラ配りは?効果薄いかな」
「まぁ大体のものは効果が薄いだろう。しかし、例え積み重ねることが出来ても即効性が無ければまずは見送ろうと思う」
「…もしかして、…あ、ごめん、なんでもないよ」
仙翁は慌てたように口をつぐんだ。
その様子を見ていた葉蓮は、少しして峰年を見た。
「…あなたのことは嫌いじゃないすけど、冷たい目していいっすか?」
「その通り、賢いな」
峰年は肩をすくめた。
「…今日中にメンバーをあと2人集める」
峰年は2人を見てからニヤリと笑った。
「な、なんで?」
「…理由とは後からついて回るという言葉は便利だな。私のような馬鹿者が簡単に拡大解釈できる」
峰年はフッと笑った。
「…」
仙翁は、ふぅと息を吐いた。
葉蓮はひきつったようにニヤリと笑っている。
「…さてそこで、ハイリスクハイコストミディアムリターンな方法を1つ思いついた」
峰年は親指を伸ばした。
「放送室ジャック」
「それ出
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