異なるの物語との接触〜クロスクエスト〜
プロローグ 鮮血の瞬殺者、氷の剣士、対するは神の使い達
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シャノンに連れられて一向がやってきたのは、アインクラッド第十三層の一角。この層、簡単に言ってしまえば、それは《何もない》の一言に尽きる。
地味。ひたすらに地味。アインクラッド第一層をそのまま強化したようなデザインのその層は、ボスモンスターを含めるすべてが雑魚と言っても過言ではなく、攻略組によって速攻攻略された。アインクラッドで二番目に早く攻略された階層である。ちなみに一番目は二十二層。
「なあ。こんなところ、何があるんだよ。隠しボスって・・・」
「僕も詳しいことは知らん。だけど、あくまでイベントボスだと思う」
そんな会話をしつつある森の一角にたどり着く。
「?何でこんなところに・・・?ダンジョンでもなんでもないぞ?」
「いやいや。この先だって・・・ほら、見えてきた」
そのうちに見えてきた《それ》を見た瞬間・・・セモンは、絶句した。
扉だ。巨大な四枚の石の扉が、そびえたっていた。そして、その前には三人のプレイヤー。シャノンが話しかける。
「おまたせ〜!遅くなってすまなかったね!」
「おう!待ちくたびれたぜ!!」
赤いフードつきコートの少年が叫ぶ。
「・・・鮮血の瞬殺者」
「うわ・・・俺その異名嫌いなんだけどな・・・」
『鮮血の瞬殺者』主人公、ビート。
「んで、そっちの二人は初めましてだよね。僕の呼びかけに答えてくれてありがとう」
「いや。俺も一回こういうのに参加してみたかったんだ。な、姉さん?」
「まぁね〜。面白そうだし?」
『氷の剣士』主人公フブキ、そしてその姉メルム。
「シャノン君、手早く説明してくれよな?」
ソレイユが言う。シャノンはそれに笑って応じ、詳しい説明を開始した。
「これから僕達が挑むのはアインクラッド隠しボス。第十三層主街区で受けられるレジェンドクエストの対象だ」
「レジェンドクエストだと?でも俺はこんなのは聞いたことがないぞ?」
「僕も最近知ったんだ。で、そのフラグボスを撃破するには、この扉の奥に待ちうける守護モンスターを撃破する必要があるんだ。扉は四枚。君たちには、それぞれパーティーを組んで迎撃に当たってもらう」
シャノンは一通り言い終ると、組合せを発表した。
「僕とソレイユ君は左の扉。ビート君とセモンは右の扉。カガミ、アル、ケイロンの三人は右端を、フブキ君とメルムさんは左端をお願いするよ」
「了解。どんなモンスターだろうな。わくわくするぜ。よろしく、セモン」
「こちらこそよろしく、ビート君」
「私たちは三人だけで戦っていいのね?」
「楽しそうだ!やろう!やっちゃおう!!」
「うわ〜・・・どうなるんだろう・・・『ジロッ!!』・・・はい、すみません」
「さぁ〜て!私たちだけだけど頑
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