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紫天の主は管理局の少将
イクスと挨拶回り
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「そうなんですね。これをどうぞ食べてください」

「ありがとうございます」

何故か敬語になったおばちゃん。

「後、雑誌や新聞一式、菓子類全種2個ずつだな」

「あいよ。全部で258万だよ」

「ほい。即決で」

「まいどあ有り」

カードで支払って次の場所へと進む。次にイクスを連れて行って貰ったのは管理局の本局に併設された病院だ。そこの特別病棟、大部屋だ。特別といっても、機密事項に抵触するために隔離されているだけなので問題無い。別の所は一般人も入れるから、基本的に局員はこっちだ。

「お前ら、元気か?」

「暇です」

「退屈〜〜」

部屋に入った瞬間、声をかけるとそんな声が帰って来る。

「マスター、この人達はなんですか?」

「こいつらは部下だよ。お前ら、この子はイクス。俺のユニゾンデバイスだから覚えてやってくれ」

「よろしくお願いします」

「「「「「よろしくお願いします」」」」」

それから、個別に挨拶させながら先程買ったフルーツ盛り合わせをと雑誌を配って行く。

「何時もすいませんね」

「気にするな。だが、お前ら。仕事はできてるんだろうな?」

「もちろんですよ。もうちょっと量を増やして貰っても大丈夫です」

「そっか。なら増やしておくがくれぐれも安静にしろよ。悪化して復帰が送れる方が迷惑だ」

「「了解です」」

こいつらは三課や五課の連中だ。大分持ち直して来たのでもうすぐ復帰できるだろう。

「なんか要望有るなら叶えてやるが?」

「あ〜家族との面会が…………」

「通信だけだったな。まあ、一時間程度なら許可を出してやる。ただし監視がわりにこの部屋でだが、それでいいか?」

「十分です。本来なら禁止ですからね」

「なら、全員で時間を調整して3回程度で行けるようにしておけ。決まったら、メールを送ってくれれば対応する。それじゃ、元気にしていろよ」

こんな感じでいろんな部署に回ってイクスを照会しつつ、購入したお菓子などを配って行く。

「なんでこんな事をするんですか?」

「喜ばれるだろ」

「確かに皆さん喜んでました…………」

「イクスの紹介もあるが、部下の状態や仕事の進み具合を自分の目で確認し、仕事をしやすい状態にするのは上司の役目だ。御蔭でうちの古代遺物管理部の業績はかなり上がっているし、他の部署にも顔出すことで比較的簡単に協力を要請出来る。古代遺物管理部は他に協力を求めたり求められる事が多数有るからな。横のつながりは大事だぞ。というわけで、部下の慰労もかねてこんなのを定期的にしている」

「なるほど、わかりました」

「よし、それじゃあ戻ってお勉強だ。イクスが俺の仕事を手伝えるようになって
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