キョウスケの受難
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「ふむ。君達はこれからどうするのだね?」
「隊長からはDCと戦って来いと命令を受けています。元々隊長が本作戦に参加するはずだったのですが、あちらの防衛戦力が欲しいとの事で、残られています。いつ、エアロゲイターが来るかもわかりませんからね」
「了解した。では、君達と二機をハガネ預かりとしておこう」
「ありがとうございます」
「では、私が案内しましょう」
「頼む」
私は紫の髪の毛をした人に連れられて外へと出た。
「私はギリアム・イェーガー少佐だ」
「レティシア・ドライグ大尉です」
「早速だが、あの機体の開発者は誰だ?」
「アルフィミィ・ナンブ中佐です。それ以上はお答えできません」
知っているのか、顔色が変わったな。
「ギリアム少佐」
「キョウスケか。どうした?」
「ラトゥーニ・ナンブをお連れしました」
キョウスケと呼ばれていた人と女の人の後ろからラトが現れてこっちへ来る。
「大丈夫だった?」
「うん…………大丈夫」
「ご苦労。君達の隊長と通信はできるかね?」
「出来る」
ラトゥーニが答えて、腕時計の通信装置を機動すると、程なくして立体映像が現れた。その服装は女性用の軍服を着ているが、ブカブカのようだ。
『呼ばれて飛び出て、じゃじゃじゃ〜ん! ですの』
「「「…………」」」
「あはははは、面白いわこの子」
皆、呆れているな。いや、一人以外。
「やはり、お前かアルフィミィ」
『おやおや、ヘリオス・オリンパスでは無いですの。お久しぶりですの』
「そうだな。なぜ、お前がここに居る」
『そりゃもちろん、システムXNを使ったですの。あちらは結構大変な事になってしまって泣く泣く…………いえ、嬉々として逃げましたの』
この二人は知り合いみたいだな。
「では、お前の機体は…………」
『そうですの。お父様…………キョウスケ・ナンブから貰いましたの』
「なんですってっ!! キョウスケ、誰の子よっ! 誰の子なのっ!!」
金髪の女性がキョウスケと呼ばれた男性に詰め寄って行く。
「落ち着け、エクセレン。俺にあんな大きな子供はいない」
「そりゃそうよ…………『非道いですの…………アルフィミィはお父様から産まれましたのに…………ぐすっ…………あんなに激しく身体を弄り回されたりされながら熱い夜(吸収戦闘)をしましたのに…………忘れるなんてあんまりですの!!』きょ〜〜〜う〜〜〜す〜〜〜け〜〜〜〜〜」
「待て、俺は知らんっ!! 無実だっ!!」
女の方が拳銃を持ち出して来たな。
「お前達、いい加減にせんか」
「少佐っ、助けてくれっ!!」
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