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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第三十一話    『グレアムとの出会い』
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けど…今一番新しい君の情報にも関わってくる事なんだ。だからそう邪険に構えないでくれるとありがたいんだが…」

クロノの言葉はすぐに流して私は少し物思いに耽る。
私達も面接に呼ぶということはリンディさんよりもおそらく上の地位の高い役職の人物だろう。
それならここらで一度顔合わせもしておきたいところね。

「いいわよ。正直まだ分からない事が山ほどあるし…。なぜ私がその、古代ベルカ式ってもの? を使えるとかも詳しく知りたいから」
「そうか。正直君はついてこないと踏んでいたんだが、安心したよ」
「それは結構なことね。それじゃなのは。申し訳ないんだけど車椅子押してもらってもいい? 正直いって体を動かすのも今は辛いのよ」
「うん、いいよ!」

そして私達はある一室に入った。
そこではギル・グレアムという思ったとおり時空管理局顧問官という偉い役職についているお人が待っていた。
話を聞くにこのグレアム提督はフェイトの保護監察官らしい。
話の内容はフェイトの処遇とグレアム提督の過去話など。
その話の中でフェイトに対して、

「約束してほしい事は一つだけだ。友達や自分を信頼してくれる人の事は絶対に裏切ってはいけない」

と、言ったことだ。これが守れればフェイトの行動に特に制限はかけないらしい。
それを聞いてフェイトはキッと背筋を伸ばして「はい」と答えた。

「…そしてシホ君。君とはこうして一度話をしてみたかった」
「それは光栄です。ですがこんな身で申し訳ありません」
「気にしないでいい。先の戦いでの報告は聞いている。
それでシホ君、一つ尋ねたいのだが君は…そうだな。おそらく自身でも初めて知ったことだろう。
シホ君は希少で使えるものも現在君も含めて数名しか発見されていない数少ない古代ベルカ式の使い手だと判明した。
この件に関してなにか見に覚えとかはないかね…?」
「いえ。私自身グレアムさんも知っていると思いますが異世界からの出身なのでなぜ使えるのかは分かりません…」
「そうか…。いや、別に責めている訳ではないから気にしないでくれ。ただ興味をそそられた事があってね。
それと、君を助けたセイバー・アルトリア・ペンドラゴンというユニゾンデバイスの女性だが…彼女はもしやすると彼のアーサー王なのではないかね?」
「! なぜ、そう思うのですか?」
「いや、なに。あの堂々たる立ち姿、ペンドラゴン―――最強の騎士に与えられる“竜の頭”、“王”を意味する称号―――を名にもつものなど、アーサー王以外に考えられんだろう。
英国人にとってはペンドラゴンの名はそれほどに重いものなのだよ。
まさか女性であったとは、夢にも思わなかったがね。
それにアーサー王伝説は私の国イギリスでは一番有名なのでね」
「なるほど…そうかもしれませんが…。

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