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【完結】剣製の魔法少女戦記
第二章 A's編
第三十一話    『グレアムとの出会い』
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揺らす。

「…ま、やっぱりこういう結果になったわね」
「はいです…」

フィアは手だけでは完全に防げなかったらしくグテッとしている。


……………
…………
………


とりあえず全員落ち着いたので話を進めることにする。

「それじゃ次に話すことも多分大声を上げるだろうから事前に言っておくけど驚きだけにしておきなさいよ? でないと私達の身が持たない…」
『はい…』

目を鋭くさせて警告をしておく。
投影した耳栓にヒビが入っているのがいい証拠だ。

「それでどういった経緯かは省くけど私の体の中にはアーサー王の失われた鞘…“全て遠き理想郷(アヴァロン)”が埋め込まれているわ。
それで昔にちょっとした事件でアヴァロンを触媒にしてセイバーが私のサーヴァントとして呼び出されたのよ。
本来のアヴァロンの効果は伝承どおり『不老不死』。でも私は真の担い手ではないから副産物の体を元に戻そうとする治癒効果だけが働いている。
だからさっきの魔術回路の暴走もそれのおかげですぐに納まったわけ。
そしてセイバーとセットで私は治癒能力が格段に効果を増すのよ」
「な、なるほど…だから異常なほどの回復力を君は持っているわけか」
「ええ。セイバーがいない状態じゃ鞘に魔力を送り込まないと回復しないから魔力が枯渇した時はそれこそ死を覚悟するものね」
「ハイ、センセイ。シツモンガアリマス」

私がしみじみと語り終えるとユーノがロボットみたいな口調で話しかけてきた。
…って、いうか誰が先生よ?

「なに、ユーノ? それとその変な喋り方はよしなさい」
「…わかった。それでサーヴァントってなに…?」

サーヴァントか…。

「まぁ、こちらの世界での言葉の通り使い魔みたいなモノだけど比べると可愛そうな程、力の差はあるわね」
「むっ、それってどれくらい差があるっていうんだい…?」
「あ、アルフ、落ち着いて…?」
「…英雄って存在は信じる?」
「英雄…?」

フェイトがアルフを宥めている間に私は話を進める。

「ええ。英雄よ。英雄は過去の様々な理由や功績によって祭り上げられて私達の世界ではどこにあるかもわからない“座”っていう場所に英霊となって居座るの。
歴史や文献、架空の存在でも…それこそ過去、現在、未来、並行世界に限らず名を残してきた人物のほとんどは、確証はないけど英霊となって座に居座っているといっても過言じゃないわ。
そして前に説明した抑止力の説明に加えて、世界が危険と感じた瞬間に召喚されて…後は前の説明どおりにその場のすべてを滅ぼす自由意志を奪われた掃除屋として働くの。
諸説あるけどオーディンのヴァルハラが一番いい例えかもね。英雄の死後にオーディンがヴァルハラ神殿に招待していつか起こる決戦の準備をする
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