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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
第二十六話 死者の晩餐
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構わんよ、卿は私に尽くしてくれた。忠実な配下としても我が友としても私はそこまで礼儀知らずでは無いつもりだ。来たるべき時まで休め。そして私が率いる軍勢(レギオン)に身を委ねるがいい』

アルフレートの言葉に返すようにラインハルトの声が聞こえてくる。

「貴方の勝利を願って、我々に栄えある勝利を(ジークハイルヴィクトーリア)

そう言った瞬間、第八のスワスチカは他ならぬアルフレート自身の魂によって開かれ、今にも消え入りそうなアルフレートと共にオーケストラの様に荘厳とした詠唱が始まる。

『蘇る そう あなたはよみがえる (Auferstehn, ja auferstehn, wirst du, )
私の塵は短い安らぎの中を漂い (Mein Staub, nach kurzer Ruh )
あなたの望みし永遠の命がやってくる (Unsterblich Lebin wird, )
種蒔かれしあなたの命が 再びここに花を咲かせる (Wieder aufzubluhn wirst du gesat! )
刈り入れる者が歩きまわり (Der Herr der Ernte geht )
我ら死者の 欠片たちを拾い集める (und sammelt Garben Uns ein, die starben. )』

先輩の声が聞こえる。悲しみを帯びた声でまるで打ち震えるかのように。

『おお 信ぜよわが心  おお 信ぜよ 失うものは何もない (O granbe, mein Herz, o glanbe. Es geht dir nichts verloren! )』

次に聞こえた声は何故か懐かしさを感じさせた。俺が戦うことになるのは間違いなく奴だと確信させられる。そう感覚が訴えてくるのだ。

『私のもの それは私が望んだもの  私のもの それは私が愛し戦って来たものなのだ (Dein ist, dein, was du gesehnt Dein, was du geliebt, was du gestritten! )』

櫻井が戦うであろう相手の声。俺が最初に戦った三騎士の一人であり、堅実で圧倒的な魂の総量とそれに見合う研鑽された高い実力。小細工などでは勝てない、それでも櫻井は勝つと言った。

「おお 信ぜよ  あなたは徒に生まれて来たのではないのだと (O glaube , : du wardst nicht umsonst geboren! )
ただ徒に生を貪り 苦しんだのではないのだと (Hast nicht umsonst gelebt, gelitten! )」

目の前でアルフレートは死にそうな貌をまさに死相を見せながら謳い上げる。

『生まれて来たものは 滅びねばならない (Was entstan
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