とある麻帆良の超能力教師 三話
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実際に魔力や気ではない力を見たというのだから超能力はおそらく本当なのだろう。そして何より驚いたのは二人の能力の基準であるレベルである。
学園都市では能力レベルが0〜5段階で分けられており、二人はその最高であるレベル5なのだと言う。重要なのはその力である、レベル5と言うのは軍隊に匹敵する力を持っていると言われるほど強力なのだ。
「実際に超能力というのを見せてくれんか?」
未知の力というのは誰もが気になるものである。学園長は内心少しばかり未知の力というのに興味がある。
「おィ垣根、てめェが見せろよ」
「あ?なんで俺なんだよ?」
「俺はチョーカーの電池使うだろうがァ、こンなことで無駄遣いできねェ」
「チッ…しょうがねぇ」
文句を言いながらも能力を発動させる。垣根の背中からは六枚の白い翼が展開される。
「おお…すごいのぅ…」
「これは俺の能力発動状態にすぎねぇ、能力使うと色々面倒だからこれで我慢してくれ」
「我儘を聞いてくれてすまんの、しかし君達の能力は一体なんなんじゃ?」
学園長は話の流れに乗り、二人の能力の詳細について聞き出そうとする。今はまだ敵ではないが、いつ敵になるか分からない。それが未知の力なら尚更危険だからだ。だから今のうちに対策はしておきたいところだからだ。
「そンなに簡単には言うわけねェだろうが、俺達はてめェらを完全に信用してるわけじゃねェからなァ」
やはりそう簡単には教えてはくれない。それもそうだろう、自らの弱点を教えるバカがどこにいるのだろうか。弱点でなくても対策をとられてしまうようなことも駄目だ。それが異世界で敵か味方もはっきりしない現状では尚更だ。
「ふむ、まあ当然じゃな」
「しかしよ、俺らからしてもお前らは不思議だぜ?魔法?そんなメルヘンチックなもんが本当にあるなんてよ」
こちらで超能力が珍しいように向こうの世界では魔法は珍しい。
「まあ俺等の世界にも魔術ってェのはあったがなァ」
「魔術?マジで?」
「マジだ」
そう一方通行達の世界にも魔術はあったがこれはこちらの魔法と似ているようで似ていない。
「ところで君達はこれからどうするんだい?帰りかたも分からないんじゃあまずいだろ?」
「それなんだよなあ…せめて調査とか情報を集めれればいいんだがな…」
帰りかたが分からない今、一方通行と垣根はある意味ピンチでもある。いくら能力があるといっても限界があるからだ。
「………そうじゃお主等、先生にならんか?」
「………はァ?」
「おい第一位、ジジイがなんか今とんでもないこと喋ったぞ?」
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