とある麻帆良の超能力教師 三話
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い。いくら魔法が存在しているといっても異世界からやってくるなどとは聞いたこともない。そして何よりこの二人の少年がいた場所も信じられない。『超能力開発』この二人が住んでいた場所、学園都市で行われていた授業のひとつらしい。そしてその超能力者の一位と二位がこの二人というのだ。確かにそれなら先程の力は納得がいく。しかし超能力とはタカミチの予想の斜め上をいった。
「話を聞くかぎりじゃあオッサンは敵じゃねェみたいなンだけどよォ?」
「ああ心配しなくてもいいよ、少なくとも君達の敵じゃないさ」
「しっかし、異世界かよ…これじゃあ帰りかたもわかんねぇな…おまけに犯人もわかんねぇ」
垣根は怠そうに喋る。突然異世界なんかに連れてこられて、帰りかたも分からない、犯人も分からない、衣食住も確保出来てない、これではイヤになるも当たり前にである。
「そうだ、二人とも学園長に会ってみないかい?何か知ってるかもしれないよ?」
「まァ何時までもここにいたって何も変わらねェしな」
「そうだオッサン、あんたの名前聞いてないな」
「おっとすまない、僕は高畑・T・タカミチ、この学園の教員だよ」
これが垣根と一方通行は初めての異世界の人との出会いだった。
学園長室
垣根と一方通行はタカミチに連れられ学園長室へと来ていた。
「おィ、このぬらりひょんは誰だァ?」
「ぬらりひょんか…うん、ぬらりひょんだな」
「お主ら初対面の人になかなか失礼極まりないのぅ」
「ハハハ…」
垣根と一方通行は学園長を見てとりあえず挨拶もせずいきなりぬらりひょん呼ばわりする。それを見て苦笑いをするタカミチ。
「ところでお主達が侵入者ってことでいいんじゃな?」
「まァそうなるンだろうなァ」
「そこでそこのタカミチが、てめぇに聞けばなんか分かるかもってことでちょっとばかし話に来たんだよ」
「ふむ…分かった、わしにわかる範囲なら答えよう」
垣根と一方通行はタカミチに説明したように今までの経緯を話した。そして元の世界に戻る方法も聞いた。
「成る程〜異世界のぅ……うん、全く分からんわい」
「タカミチ、この妖怪に聞けば分かるじゃなかったのかァ?」
「分かるかもしれないだよ…」
「成る程、分からないってことは無能かこの妖怪」
「えっ?何かわし苛められてない?何かしたのわし?」
異世界に帰る方法など分かるわけもないのに、正直に答えたらこの仕打ちである。
「し、しかし超能力とはのぅ…実際に見ておらんから信じれんが…」
二人からは魔力や気が感じられない。タカミチも
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