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スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第五十八話 見つかりし巫女
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 敵の中の合体型を見据えてだった。ノリコはカズミに対して言ったのだった。
「あの敵を倒しましょう」
「それじゃあ仕掛けるわ」
「ノリコ、何をするのかしら」
「これでどうかしら」
 こう言ってだった。バットを出してだ。
「バスターホームランでどう?」
「ええ、そうね」
 ノリコのその言葉に頷く。
「ここはね。それでいきましょう」
「わかったわ、じゃあ!」
 そしてだ。二人で攻撃を放つのだった。
「バスターホームラン!」
「やるわよ!」
 バットから打球を放ってだ。宇宙怪獣を撃つ。それは一撃で宇宙怪獣のその巨大な身体を貫いてだ。葬り去ったのであった。
「よし、やったわ!」
「いえ、まだよ」
 カズミは喜ぶノリコの手綱を握り締めた。
「敵はまだ多いわよ」
「そうね。じゃあ」
「勝って兜の緒を締めろよ」
 この辺りはやはりカズミだった。
「いいわね」
「わかったわ。お姉様」 
 ノリコはカズミの言葉を受けて気を引き締めなおす。そのうえで再び戦いに向かう。しかしだった。彼女達はあくまで宇宙怪獣に専念していた。
 それでだ。後ろには気付いていなかった。彼等がいたことにだ。
「よし、いいな」
「はい」
 ロッサがシャピロの言葉に頷く。
「今こそですね」
「奴等は宇宙怪獣に気を取られている」
「そこを衝けば一気に」
「そうだ、あの少女を奪える」
 こう言うのだった。
「いいな」
「わかりました。それでは」
「行くぞ」
 ロンド=ベルの後方にだ。僅かな数で向かうのだった。
「なっ、ムゲ=ゾルバトス帝国か!?」
「ここで出て来るのか!?」
「くっ、しまった!」
「シャピロ、手前か!」
 忍はダンクーガから叫んだ。
「手前なんだな!」
「藤原か。相変わらずだな」
「手前、性懲りもなく!」
「話は後だ」
 いつも通りの高みに立った言葉だった。
「まずは目的を果たさせてもらう」
「目的を!?」
「そうだ、私が神になる為のな」
「愚かな」
 アランはシャピロのその言葉を一蹴した。
「まだそんなことを言っているのか」
「アラン=イゴールか」
 シャピロは彼も見据えて言う。
「貴様も健在か」
「貴様はまだわかっていないようだな」
 アランはそのシャピロの対して返す。
「自分というものが。いや」
「いや?」
「何もかもわかっていないな」
「戯言を言うものだな」
 シャピロの傲慢はここでも変わらない。
「だが貴様等にはわからないことだ」
「わかりたくもないね」
 今度は沙羅が言った。
「あんたの考えなんてね」
「そうだよ、どうせさ」
「御前は自分のことだけしか考えていない」
 雅人も亮も彼のことはもうわかっていた。
「それしかないんだから」
「聞くま
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