第五十八話 見つかりし巫女
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た。
しかしだ。ティスもまた言うのだった。
「それでカトルだけれど」
「ですから皆待機してくれているから」
「それで説明がつかないのよ」
こうカトルに返す。
「どう考えてもね」
「そうなのかな」
「一人や二人じゃないじゃない」
ティスはこのことを指摘した。
「四十人よね」
「うん、そうだよ」
「男四十匹マグアナック隊って自称してるけれど」
マグアナック隊からの言葉だ。
「それでも。多いわよね」
「うん、一個小隊だね」
「そうよね」
ラリアーとデスピニスも話す。
「それを考えたらね」
「やっぱり。無理があるわ」
「世の中ってのは色々あるけれど」
「それでもね」
また話すラウルとフィオナだった。
「この話は謎だよな」
「それにマグアナック隊の人達って」
彼等の謎はまだあった。
「撃墜されないよな」
「絶対にね」
「弾にも当たらないだろ」
「常に戦場にいてもね」
それもあった。
「あれ、どういう現象なんだよ」
「凄い不思議なんだけれど」
「それはですね」
このことについても説明するカトルだった。
「皆腕がいいから」
「だからそういう問題じゃねえだろ」
「攻撃されてないような気もするし」
フィオナはこんな疑念も抱いていた。
「どうしてもな。あの人達はな」
「おかしなことだらけよ」
「マイクの兄弟もそうだよな」
「そういえばそうよね」
トウマとミナキはマイクの兄弟達のことも話す。
「戦場にいてもな」
「攻撃受けないけれど」
「どうしてだろ」
「そうよね」
「一体どうしてかしら」
こう話していた。不思議なこともあるのだった。
しかしだ。ここでだった。敵が来たのであった。
「宇宙怪獣か」
「奴等か」
「何か久し振りね」
宇宙怪獣の反応を見ての言葉だ。
「しかし。あの連中ここにまで出て来るなんて」
「何処にでも出て来るんだな」
「この銀河のあちこちに」
「そういえば」
ここでタシロが言った。
「前から思っていたのだがな」
「どうかしましたか?」
「いや、宇宙怪獣はいきなり出て来たな」
それを言うのだった。
「何の前触れもなくだ」
「そういえばそうですね」
ここで副長も気付いたのだった。
「どんな生物にも進化のルーツはありますが」
「そうだな」
「しかし宇宙怪獣は」
「急に出て来た。しかもだ」
タシロの宇宙怪獣への指摘は続く。
「数が爆発的に増えているな」
「その生態も異様ですし」
「惑星に巣食いそして餌食としていく」
その宇宙怪獣の不気味な習性だった。
「こんな生物は他にはいない」
「その通りです」
「そんな奇怪な生物が果たして存在し得るか。いや」
タシロは言った。
「何故存在
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