第五十七話 アナタノオト
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ミシェルとルカがそのアルトに突っ込みを入れた。
「二人共。わかるだろ」
「先輩を」
「わかってるさ。わかってるからなんだよ」
「わかってるから」
「それで」
「今は何も言わない、いや言えない」
アルトは真剣そのものの顔で言った。
「しかしな。それでも二人が決めたことなら」
「受け入れる」
「そうなんですね」
「そうする。そして最後まで二人と一緒にいる」
そうするというのである。
「選ぶのは。その時が来ればだ」
「そうか、わかった」
「先輩、それなら僕達は」
ミシェルとルカはアルトのその言葉を受けて頷いた。
「御前のその考えを尊重するからな」
「それでいいですね」
「悪いな。ところでルカ」
「はい」
話はルカにも及んだ。
「ナナセちゃんはどうなったんだ」
「目を覚ましました」
ルカの顔が急に晴れやかになる。まるで雨が止んだかの様に。
「それで彼女もですね」
「あの娘も?」
「僕達に同行してくれるそうです」
「へえ、そうなのか」
「そりゃよかったな」
「はい、本当に」
満面の笑顔でアルトとミシェルに話す。
「マクロスクウォーターのオペレーターの一人になりました」
「それはいいな」
「そうだな」
アルトとミシェルはそのことはよしとした。しかしであった。
「声。混乱しそうだな」
「もっとな」
このことを話すのだった。
「俺はいないけれどな」
「俺とティエリアよく間違える奴いるしな」
「そういえば僕も斗牙君と」
この二人には実感としてわかることだった。
「ナナセちゃんの声も多いからな」
「同じ感じの声の人がな」
「例えば私とかですよね」
ユリカが何処からか出て来た。
「他にもナタルさんにステラちゃんに」
「声の似ている人多過ぎるんだよな」
「ナナセさんとミスマル艦長の場合は」
「けれど嬉しいですね」
ユリカはこのことを素直に喜んでいた。
「そうした人が来てくれるのは」
「いいよな、それは」
アルトは何故か嫉妬めいたものすら感じていた。
「俺もそうした相手がいればな」
「まあ気を落とすな」
「悪いですけれどそれしか言えません」
ミシェルとルカには余裕があった。
「そのうちな」
「先輩にも」
「いるか?いればいいんだがな」
アルトは今度は苦い顔になっていた。
「本当にな」
「まあとにかくな」
「行きましょう」
こう話してだった。彼等は旅を再会するのだった。その目指す先はだ。
「さて、次は」
「ああ、そうだな」
「いよいよ」
「三連惑星だ」
そこであった。
「その途中にも色々あるだろうけれどな」
「それでもな」
「いよいよだよな」
「ああ」
「まずは何が出て来るかな」
「さてな」
そ
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