暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第五十七話 アナタノオト
[4/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の軍のマシンね」
 宗介と小鳥はそうした敵とも戦っていた。
「だが数があるだけだ」
「どうということはないわね」
「周りの敵はどうということもない」
 また言う彼だった。
「しかし」
「しかし?」
「問題は女王だ」
 彼もまたグレイスを見ていた。
「あいつをどうするかだ」
「アルト君、いいわね!」
 小鳥はそのアルトに対して通信を入れた。
「そこのむかつく女王様、やっつけちゃって!」
「ああ、わかってる!」
「そうすればこの戦い、終わるわ」
「そしてだ」
 今度はキリコであった。
「こちらももうすぐだ」
「あっ、キリコさん」
「あの女の本体の場所がわかった」
 そうだというのである。
「今そこに近付いている」
「えっ、そうなんですか」
「ギャラクシーのことなら隅から隅までわかる」
 キリコは冷静に述べる。
「何処までもな」
「凄いですね、それって」
「そしてだ」
 キリコは今ある扉の前にいた。そのうえでまた言う。
「早乙女アルト」
「ああ」
「女王を撃てるか」
「ああ、撃てる」
 アルトもこう答える。
「今すぐにもな」
「アルト君、お腹だよ」
「お腹?」
「そう、お腹よ」 
 ここでランカが言ってきたのだった。
「バジュラはお腹で歌うのよ」
「バジュラも歌うのか」
「そうなの。バジュラは歌でお互いを引き寄せ合って。それで」
「それでか」
「お互いに交わるのよ」
 そうだというのである。
「お互いに遠い星に離れたそれぞれのバジュラ達とね」
「へえ、そういう習性だったんだ」
「成程ね」
「それでなの」
 皆それを聞いて頷くのだった。
「バジュラも生物だったんだ」
「それを考えると」
「それでバジュラはね」
 ランカはそのバジュラの話も続ける。
「私達人間がどういう存在かわからないから」
「それで襲い掛かって来ていた」
「そうだったんだ」
「そう、本当は争いを好まない種族なのよ」
 そうだというのである。
「巣のテリトリーに来たら攻撃するミツバチと同じか」
「そうなるわね」
「それでバジュラのことばわかり私に来てもらって」
 ランカの話は続く。
「それで人間のことを知ったの」
「じゃあ今のバジュラは」
「だからそれで」
「そう、敵じゃないよ」
 現にだった。今彼等は人間とは戦っていない。そうしてであった。
 グレイスに向かっている。今ではだ。
「けれどバジュラのそうしたことを知ったあいつは」
「自分が利用する為に」
「それでバジュラを操って」
「俺達もか」
「そうだったのね」
「そうだ」
 ブレラが彼等のその問いに答える。
「だからあの女は今まで俺達に攻撃を仕掛けてきていた」
「それも含めて許せるか」
 アル
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ