第五十七話 アナタノオト
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はわかっているな」
「ああ」
彼のその言葉に頷いてだった。
「それはもうな」
「わかった。それならだ」
「あそこだ!」
ギャラクシーの廃棄されたその残骸の一部だった。
「あそこにだ。ランカはいる!」
「よし、それならだ」
「御前も。ランカを愛しているんだな」
「ランカは俺の妹だ」
こう答えるブレラだった。
「そして兄の俺から言う」
「何だ?」
「ランカを頼んだ」
兄としての言葉だった。
「そういうことだ」
「わかった」
「だからだ。絶対に助け出せ」
また彼に告げた。
「いいな」
「わかっている。ランカ!」
その残骸に向かってであった。
そしてそこにまずはビームを放った。それからだ。
空いたその空間に飛び込む。そこにだった。
束縛されているランカを見つけ出した。バルキリーのコクピットを飛び出てだ。彼女を救い出したのであった。
「来たぞ、ランカ!」
「アルト君・・・・・・」
「後はわかってるな」
「ええ」
アルトのその言葉にこくりと頷く。
「それじゃあ」
「皆に聞かせるんだ」
また言うアルトだった。
「それじゃあな」
「うん、それじゃあ」
「歌うんだ」
「ええ、私歌うわ!」
ランカの手にはだ。既にマイクがあった。
「この私の歌で!」
「ランカ!」
「シェリルさん!」
二人も息を合わせる。そして。
「銀河に響いて!」
「私達の歌!」
今戦場を歌が満たす。それを聞いてだ。
綾人が話すのであった。
「この歌は」
「どうしたの?」
「全てを変えます」
こう遥に話すのだ。
「そう、歌は全てを変えます」
「それはこの世界でも同じなのね」
「あらゆる世界がそうです」
「音で、音楽で変わる」
「はい」
遥の言葉に対してこくりと頷く。
「その通りです」
「そしてその変わった先には」
「僕達の、この世界の人達の世界があります」
「それなら」
「行きましょう、遥さん」
ラーゼフォンの中から彼女に言う。
「この世界の為に」
「ええ、皆の為に」
二人も前に出る。グレイスの周りには彼女が生み出した無数のモビルスーツやバルキリーが無人で展開している。他のマシンもだ。
「今そんなものが出てもだ」
「何ともないのね」
「そうだ」
こう小鳥に答える。宗介だった。
「どうということはない」
「まさかここでドクーガの戦闘機なんてね」
「しかしどうということはない」
「ふむ。かつて使ってきたマシンと戦うとはだ」
「複雑な気持ちだな」
「確かにな」
カットナル、ケルナグール、それにブンドルも話す。
「しかし戦い方はわかっている」
「それならばだ」
「造作もないこと」
「他にもいるわ」
「あれはキャンベル星
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