第五十六話 終局
[8/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「ここは任せろ!」
「ええ、見事果たして」
これが美和の言葉だった。
「そうしてね」
「安心しろ、俺はサイボーグだ」
宙は己のこのことを言った。
「戦う為に生きている。しかしだ」
「しかし?」
「それは人を助け世界を守る為の戦いだ!」
この言葉と共にであった。一気に突っ込んでだ。
オニクスのそのコクピットのところに来てだ。一気にこじ開けた。
「よし!」
パイロットスーツの二人を救い出す。そうしてであった。
「これでいい」
「あっ、まさか・・・・・・」
「私達を」
「ああ、そうだ」
その通りだと返すのだった。
「見た通りだ」
「けれど僕達は」
「オニクスに操られて」
「それがどうしたんだ」
鋼鉄ジーグの姿での言葉だった。
「もう御前達はオニクスから離れたんだ」
「ですがそれでも」
「私達は」
「いえ、違います」
「そうよ。違うのよ」
二人にだ。慎吾と神名が言う。
「過ちを犯してもこれからです」
「これから償えばいいから」
「そう、なんだ」
「姉さん、これからなのね」
「そうよ」
姉は妹に対して優しく微笑んで述べた。
「その通りよ。だから」
「そうなの」
「話は後だ」
宙が二人に告げた。
「二人共今は下がるぞ」
「私も行くわ」
美和もついてであった。そのうえで二人を安全な場所までやる。オニクスのことはこれで終わった。後はその姿がフロンティアにあるだけだ。
「さて、これで」
「そうだな」
しかしだった。戦いはまだ行われていた。
「あいつだな」
「そろそろ出て来るよな」
「あいつ?」
アルトは仲間達の言葉に怪訝な顔をした。
「あいつって誰だ?」
「すぐにわかる」
オズマがいぶかしむ彼に答える。
「御前も知っている奴だ」
「まさか」
ここで言ったのはミシェルだった。
「あいつかよ」
「そうだな」
クランも彼のその言葉に頷く。
「予想通りならな」
「ああ、間違いない」
また言うミシェルだった。
「やっぱりそうなったな」
「うむ」
「あの」
ルカは二人の話がわからず思わず問い返した。
「さっきから一体何を」
「おい、アルト」
「いいか」
二人はルカに答える前にアルトに言っていた。
「敵はあの娘じゃない」
「別にいる」
「あの娘じゃない。まさか」
「ああ、そうだ」
「それはわかっておけ」
「そしてだ」
オズマも彼に言ってきた。
「バジュラでもない」
「えっ、そんな」
ルカはオズマの今の言葉に驚きの声をあげた。
「そんな筈がありません」
「説明が必要だな」
「はい、御願いします」
「まずだ」
オズマは一呼吸置いてから述べはじめた。
「グレイス=オコーナーだ」
「あ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ