第五十六話 終局
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は剣を出して来た。
「くっ!」
「早い!」
「やらせないよ」
「絶対に」
攻撃を繰り出した真人と真名の言葉である。
「戦ってそして」
「フロンティアを守るから」
「違う!」
「真名、それは違うの!」
二人は剣を受け止めたうえで二人に訴える。
「戦うことは必要なんだ」
「けれどそれでも」
それでもだというのである。
「これ以上オニクスに乗って戦っても」
「それは」
こう言ってであった。そのうえでだ。
再びスサノオの剣を繰り出す。しかしそれもまた受け止められる。
それでもだ。慎吾と神名はまだ言った。
「二人共そこから降りるんだ!」
「早く!」
「いや、僕達はフロンティアを守るから」
「だから」
「くっ、やっぱり二人共」
「ええ、間違いないわ」
慎吾と神名はここであらためてわかった。
「オニクスに意識を奪われている」
「それなら」
「足だ!」
今叫んだのはだ。
「足を狙うんだ!」
「えっ、セルゲイ」
「足?」
「そうだ、足なんだ!」
セルゲイはまた叫んだ。
「足を狙え!」
「そうだな、ここはだ」
「それがいい」
雲儀とザイオンもセルゲイの言葉に頷く。
「それで動きを遅くするんだ」
「まずはな」
「は、はい」
「それなら足を」
二人は彼等のその言葉に頷いた。そしてだった。
一旦飛び退いてだ。間合いを開けた。それから。
下に向かって突き進む。そしてだった。
「これで!」
「どう!?」
剣を下に思いきり払う。横薙ぎにだ。
「これなら!」
「きっと!」
「くっ!」
「間に合わない!?」
その攻撃にはだ。真人と真名も対処しきれなかった。かろうじて両足を断ち切られることだけを避けるのが精一杯の状況だった。
右足の足首が断ち切られた。足首が吹き飛ぶ。
「しまった!」
「足が!?」
「よし、後は!」
「一気に!」
これでスサノオは勢いづいた。それでだった。
慎吾は本能的にだ。そうした。
「神名さん」
「ええ、慎吾君」
「これで決めます」
こう言ってだった。体勢を崩したオニクスに対してだ。
剣を一閃させた。頭から一気に両断する。
「何っ、馬鹿な!」
「コクピットに達するぞ!」
「死ぬぞ!」
これにはロンド=ベルの面々も驚いた。
「慎吾、何を考えてるんだ!」
「神名も!」
「いえ、大丈夫です」
「いけます」
しかし二人はこう言うのだった。
「これで!」
「止めます!」
そしてであった。そのコクピットの手前で剣を止めたのだった。
オニクスは動けなくなった。その時だった。
宙が前に出た。無論鋼鉄ジーグになっている。
「宙さん!」
「ああ、ミッチー!」
美和に対しても応える。
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