第五十六話 終局
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「もう一度ランカさんを」
「やってやる!」
また叫ぶアルトだった。
「ランカ、行くぞ!」
「よしっ!俺も行くぜ!」
バサラもいた。
「俺の歌はな!」
「まさかと思うけれどバジュラにも!?」
「ああ、そうだ!」
こうミレーヌに言うのである。
「俺の歌は特別だからな」
「一体どんな歌なのよ」
「俺の歌は常識じゃねえ!」
バサラはまた言った。
「シェリルと一緒にな。あいつ等に俺の歌を聴かせてやるぜ!」
「全く、いつもこうなんだから」
「ああ。しかしだ」
そのミレーヌにレイが言う。ビヒータも一緒である。
「わかるな」
「どういう訳かね」
「ここはだ。バサラの思うようにだ」
「やるべきよね」
「そして俺達もだ」
彼等もだというのだ。
「いいな、ミレーヌ」
「ええ、わかったわ」
何だかんだで笑って返す彼女だった。
「今からね」
「ファイアーボンバーのライブだ!」
二人で言う。
「いいな、バサラ!」
「あたしも行くわよ!」
「ああ、来い!」
バサラもその二人に告げる。
「バジュラにもランカにもだ!」
「ええ!」
「俺達の歌をな!」
「聴かせてやるぜ!!」
「さて、あの女はだ」
ここでレイが言う。
「バジュラのクイーンと融合するな」
「そうですね」
エキセドルが彼の言葉に応える。
「バジュラはクイーンを中枢としています」
「つまりクイーンと融合すればか」
「バジュラを操れます。そして」
さらにであった。
「人間もまた。全ての人間を」
「ふざけた話だ」
オズマがここまで聞いて顔を顰めさせた。
「全くな」
「その通りです。ですが」
「ああ、それは俺達が止める」
こういうことだった。
「あいつを倒してだ」
「本体は俺が探し出す」
キリコも言ってきた。
「皆少し待っていてくれ」
「いや、待ってくれ」
だがここでアルトがキリコに言った。
「それぞれが別々に倒すよりもだ」
「それよりもか」
「そうだ、本体とクイーンと融合している身体を同時に倒すんだ」
そうするというのである。
「そうすればどうだ」
「そうだな。あの女のことだ。融合体だけになってもまだ蘇る可能性がある」
「だからだ。ここは同時にだ」
「わかった」
キリコが頷いた。
「それではだ」
「そうしてくれるんだな」
「そうする」
無口だが確かな言葉だった。
「これからな」
「よし、それじゃあだ」
「間も無くあの女が出て来る」
キリコはまた言った。
「頼んだぞ、アルト」
「ああ、任せてくれ!」
「よし、行くぜ!」
「今から!」
ミシェルとルカが彼に続く。そうしてであった。
一直線に進みだ。まずはランカに向かう。
「ランカ!見
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