第五十五話 トゥルー=ビギン
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ウスが提案する。
「船団の周りは僕達で護衛してね」
「調査するメンバーは中で調査する」
「そういうことにしようか」
「ええ、それでいきましょう」
皆もテリウスのその言葉に頷いた。そうしてであった。
ロンド=ベルはギャラクシーと船団を囲む様にして布陣した。そうして船団の中にだ。調査にあたるメンバーが入った。
そしてそのロンド=ベルの中でだ。
「ちぇっ、俺達は外かよ」
「中にいる方が面白そうなのに」
「残念だ」
オルガとクロト、シャニが苦い顔で言っている。
「何かよ、調べるっていうのはよ」
「知的で面白そうなのにね」
「どうして俺達じゃない」
「だって君達あれじゃない」
その三人に言ったのはサブロウタである。
「すぐ暴れるだろ?」
「それの何が悪いんだよ」
「戦争って暴れるものじゃない」
「その通りだ」
「だからそれが駄目なんだよ」
サブロウタは三人にこう話す。
「調べるのに暴れてどうするんだよ」
「ちぇっ、それでかよ」
「何か凄く面白くないね」
「全く」
「旦那もだけれどな」
サブロウタはここでダイゴウジも見る。
「旦那も暴れるの好きだろ」
「それが戦争だ」
やはりそうだというのである。
「この拳でやってやる!」
「だからなあ。まあ中に入ったメンバーは妥当だよな」
「というかインテリ系のメンバーばかりなんだけれどね」
ハルカが言ってきた。
「インテリ系のね」
「そうそう、確かに」
「その通りね」
「あの顔触れで」
皆も話す。そうしてであった。
調査のメンバーが中に入ったところでだった。
「レーダーに反応です」
「よし、ドンピシャ」
「来るなっての」
こんな言葉も出た。
「全くな」
「こういう予想は当たるからなあ」
「ほぼ確実に」
「そうみたいね」
セニアも船団の中から話す。
「来たしね、実際に」
「そうね。ただ」
ここで言ったのは未沙だった。
「タイミングがよ過ぎるわね」
「タイミングね」
セニアもその言葉に反応を見せた。
「そういえばいつもそうよね」
「今回は特によね」
キャサリンも言う。
「まるで見計らったようにね」
「やっぱり誰かが何かを見ている?」
「バジュラと関係がある?」
皆それぞれ考えだした。
「そのうえで私達にバジュラを差し向けている」
「だとすれば誰が?」
「一体誰が」
「答えは出る」
今言ったのはヒイロだった。
「それも一つしかない問題だ」
「そうだな。それはだ」
「彼女ね」
ノインとヒルデも言う。
「彼女しかいないわね」
「一人。そうね」
「グレイス=オコーナー」
今この名前を出したのは加持だった。
「もうそれしかないよな」
「そうね。もうこれ
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