第五十四話 ギャラクシーへ
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かが似ていてね」
「そうですよね」
「ううむ、似ている人間が多過ぎるな」
今言ったのはナガレだった。
「一体何人いるんだ」
「私もです」
ユリカも出て来た。
「ナタルさんといいフレイちゃんといいステラちゃんといい」
「本当に見分けられない時あるからな」
今言ったのはシンだった。
「フレイとステラとおばさんはわかるんだよ」
「何でわかるのよ」
フレイがそのシンに問う。
「私とステラちゃんの違いって」
「フレイは何かあれだよ」
「だからあれって何よ」
「もうな。猿みたいな獰猛さがあるからな」
「ちょっと待ちなさいよ」
猿と言われてだった。すぐに言い返すフレイだった。
「誰が猿よ、誰が」
「御前に決まってるだろうがよ」
臆することなく言うシンだった。
「だからわかるんだよ。ステラと赤毛の猿二号の違いはよ」
「ふうん、二号ねえ」
今度はアスカだった。
「あたし茶髪だけれど一号はあたしよね」
「ったりめえだろ。猿は猿だ」
「よし、聞いたわ」
「確かにね」
アスカとフレイが一列に並んだ。
そのうえでだ。シンに襲い掛かる。
「一回死になさい!」
「容赦しないわよ!」
「おお、やってやらあ!」
また喧嘩を買うシンだった。
「久し振りの喧嘩だ、やってやるぜ!」
「待て」
しかしであった。ここで言う者がいた。
「今何と言った」
「何かも何もおばさんって言ったんだよ」
シンは二人と取っ組み合いをしながらナタルに言い返した。
「だってよ。二十五の立派なおばさんじゃねえかよ」
「そうか」
「もう肌も曲がり角でな。後は婆さんになって歯も抜けてな」
「よし、全部聞いた」
ナタルはその右手に何かを出してきた。
見ればそれは。携帯電話であった。
「携帯電話?」
「何、あれ」
「何でここで出たの?」
「どうして?」
「これは只の携帯電話ではない」
ナタルはその携帯の他にベルトも出してきた。
「シン=アスカ、貴様にこのベルトを付けさせてやる」
「へっ、そのベルトはあれだろ」
シンはそのベルトを見て悪びれずに言った。
「携帯番号555だろ」
「ああ、あれね」
「着けたら変身できるやつ」
「それなんだ」
「それを着けたら俺は変身できるんだよな」
「無理にでも着けさせてやろう」
ナタルは凄みのある顔で言ってきた。
「さて、それではだ」
「へっ、それならだ」
ナタルからそのベルトを受け取った。そうしてだった。
着ける。ただし番号は。
「んっ、この番号って」
「何よ」
「何だってのよ」
「913じゃねえかよ」
こうアスカとフレイにも言う。
「555でも333でもねえんだな」
「いいから着けるのだ」
ここでまた話すナ
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