第五十二話 ダイアモンド=クレバス
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聞こえてたさ」
「僕もです」
ルカも言ってきた。
「大声で話してましたから」
「それで来たんだよ」
アルトは少し笑ってこのことも話した。
「だからだ。死ぬなよ」
「絶対にですよ」
「ああ、わかったぜ」
ミシェルも今は笑った。
「じゃあ生き残るか」
「よし、それならだ!」
「やりましょう!」
三人は部屋の中のバジュラ達との戦闘に入った。クランも己のカプセルの中に入る。二人の部下はバルキリーに乗って戦っていたが彼女はそちらを選んだのだ。
そしてカプセルの中で大きくなっていく。だがそこにだ。
「くっ、やらせるか!」
クランの入っているそのカプセルに一体のバジュラが迫った。
そのバジュラにだ。ミシェルは狙撃を放った。それでクランのカプセルには近寄らせない。
だが的は多かった。次々と来る。ミシェルは何時しかクランのカプセルの傍に己のバルキリーを陣取らせたのであった。
「ミシェル、御前」
「言ったろ、答えを言うってな」
こうそのカプセルの中のクランに告げる。
「だからだ」
「御前は、まさか私を」
「答えは後だ」
今は何としても言おうとしないのだった。
「それでいいな」
「そうだな。わかった」
クランもその言葉に頷いた。
「では。後でだ」
「そういうことでな」
二人は頷き合う。その中で死闘を繰り広げる。まずは前から来た。
「ちっ!」
ミシェルはその一体を撃ち落した。しかしだった。
「!」
その後ろからだった。別のバジュラが来たのである。
「ミシェル、後ろだ!」
「何っ!?」
「後ろから来たぞ!」
「くっ!」
それは避けられなかった。ミシェルのバルキリーをそのバジュラの攻撃が貫いた。
「ぐっ!」
「ミシェル!」174
「くそっ!!」
それは倒した。しかしだった。
別のバジュラがクランのカプセルに向かう。ミシェルはそこに突き進もうとする。
「こうなれば!」
「ミシェル!よせ!ライフルだ!」
「弾切れだ!」
そうなったというのだ。
「こうなりゃこれしかない!」
「馬鹿な、死ぬ気か!」
「惚れた相手の為に命を賭ける!」
彼もまた言った。
「それが男だからな!」
「ミシェル、御前・・・・・・」
「させるか!」
そのバジュラに体当たりを仕掛けようとする。しかしであった。
突如そのバジュラがだ。爆発して四散したのであった。
「何っ!?」
「誰だ、アルトかルカか!?」
しかしだった。二人はそれぞれの持ち場で手が一杯であった。どう見ても二人ではなかった。
「じゃあ一体」
「誰なんだ、今のは」
「よし、間に合ったね」
その声はだ。
「間一髪だったけれど」
「マックス中尉」
「中尉なんですか」
「そうだよ」
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