第五十一話 トライアングラー
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。
「いいな」
「はい、それじゃあ」
「それじゃあ?」
「その前にソフトクリームを食べませんか?」
こうブレラに提案したのである。
「ちょっと疲れましたし」
「ソフトクリームですか」
「甘いものはお嫌いですか?」
「いや」
そのランカを見ながら述べた。
「むしろ好きだ」
「はい、それじゃあ一緒に」
「食べるとするか」
二人も二人で何かを探していたのであった。シェリルは今はロンド=ベルの中にいた。そこでミシェル達に対して話をしていた。
「アルトには内緒でね」
「言わないでってか」
「どうしてもか」
「ええ、そのことはね」
こうミシェルとクランに話すのである。
「私は大丈夫だから」
「いや、それは違う」
クランはシェリルの今の言葉はすぐに否定した。
「御前はあの病気に」
「それでも今は大丈夫よ」
まだ言うシェリルだった。
「だからね」
「本当にか?」
「信じてくれないのね」
「御前という人間は信じる」
クランはそれはだというのだった。
「だが。御前の今の言葉はだ」
「信じないというのね」
「私は強がりは信じない」
だからだというのである。
「だからだ」
「そうだというのね」
「今は安静にしていろ」
クランの言葉は今は半ば強制だった。
「わかったな」
「つまり今はここにいろってことなのね」
「薬のことは安心しろ」
シェリルにこのことも話すのだった。
「それはだ」
「何とかなるとでもいうのかしら」
「その通りだ、ここはロンド=ベルだ」
断言であった。
「サコンもいれば赤木博士もいる。他にも大勢いるんだ」
「その人達が私の薬を」
「作ってくれる。だから今はここにいろ」
「そうだな」
ミシェルもクランのその言葉に頷いた。
「今はだな」
「そしてだ」
クランがまたシェリルに対して言う。
「そして?」
「逃げるな」
シェリルの見ての言葉だった。
「いいな、逃げるな」
「逃げるなっていうのね」
「正面から向かえ、いいな」
「え、ええ」
シェリルもクランのその言葉に頷いた。
「わかったわ」
「私が言いたいのはそれだけだ」
クランはここで一呼吸置いたのであった。
「いいな」
「私は逃げないわ」
また言うシェリルだった。
「絶対にね」
「そうしろ、いいな」
ここで微笑んだクランであった。そしてだ。
不意に警報が鳴った。それは。
「敵!?」
「敵襲!?」
「まさか!」
「またバジュラか」
今言ったのはミシェルだった。
「それなら行くか」
「そうだな。総員出撃だな」
「やるぞ」
ミシェルは強い言葉でクランに告げる。
「また強くなってるだろうがな」
「それでも倒すだけだ」
クラン
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