第五十一話 トライアングラー
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ある。
「大変なことになっているのかも」
「大変なこと!?」
「まさかそれって」
「宇宙怪獣、いえバジュラに」
言ったのはそちらであった。
「襲われてもう」
「そういえば連絡ないし」
「ギャラクシーからは一度も」
皆もこのことに気付いたのだった。
「それってどういうことなんだろう」
「本当に何かあったとしたら」
「連絡ないのも当然だし」
「それなら。やっぱり」
「憶測で話すのはあれだけれど」
今言ったのは未沙だった。
「可能性はあるわよね」
「はい、宇宙には色々いますし」
「それなら」
皆不吉なものを感じていた。その時ルカはだ。レオンとまた会っていた。
「君の立案した作戦だが」
「はい」
「私の考えに賛同してくれた」
ルカを見ながらの言葉である。
「こう考えていいのだね」
「そうです」
レオンの問いにこくりと頷く。今二人はレオンの執務室にいる。
「それは何故だ」
「何故とは?」
「フロンティアの為かね」
「はい、そして」
「そして?」
「大切な人の為です」
ナナセのことを思い出しての言葉であった。
「だから」
「それでなのか」
「はい、その為にバジュラを」
また言うルカだった。
「倒さないと」
「バジュラ以外にも脅威はいあるがまずはだな」
「そうです、ですから僕は」
「その気持ち受け取らせてもらった」
静かに言うレオンだった。
「それではな」
「はい、それじゃあ」
ルカもルカで動いていた。そうしてであった。
オズマは今はキャサリンと行動を共にしていた。私服姿の彼女は袖のない赤い上着にミニスカートとかなり露出の多い姿である。
その姿で外見はデートを装いながら。二人で調べていた。
「ねえ」
「ああ、そうだな」
「最初はまさかと思っていたわ」
まずはこう言うキャサリンだった。
「けれどこれはね」
「俺もまさかとは思った」
オズマも声にいささか狼狽があった。
「あいつはあそこまで考えていたのか」
「これは何とかしないといけないわ」
「しかもあいつだけじゃない」
オズマはまた言った。
「美知島中将も一緒とはな」
「つまり政府と軍の高官が結託したのよ」
「ギャラクシーのな」
「こんなことを許せば大変なことになるわ」
キャサリンはその目に確かな危機感を見せていた。
「だからここは」
「ああ、阻止するぞ」
「私達でね」
彼等も危機を感じていた。そしてである。
ランカはフロンティアの中であるものを探していた。ブレラも一緒だ。
「見つかりました?」
「いや」
ブレラはランカのその言葉に首を横に振った。
「いない」
「そうなんですか」
「他の場所を探すとしよう」
ブレラはランカにこう提案した
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