第五十一話 トライアングラー
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してみましょう」
「わかった」
クランが彼女の言葉に応える。そうして検索するとだった。
あるサイトが出て来た。それは。
「あれっ、このサイトは」
「あの病気の?」
「そうだな」
キャシーとドニー、それにジャンが言う。
「何で出て来たのかしら、このサイト」
「ギャラクシーで検索して」
「何故?」
「それに」
ソーマがそのサイトを見て言った。
「この女の人、まさか」
「!?おい!」
「まさかこの人」
「ああ、間違いない!」
全員で驚きの声をあげる。
「グレイスさん!?」
「どういうことなんだよ、これ」
「一体」
全員で驚きの声をあげる。そしてだった。
サイトを見ていて一人の少女が治療を受けている姿が目に入った。その少女は。
「おい、あの娘だよな」
「そうだな」
ビリーも驚愕した顔でパトリックの言葉に頷く。
「シェリル=ノームだよな」
「間違いない」
「何なんだ?これって」
「一体」
皆そのサイトを見れば見る程困惑を覚えた。
「グレイスさんとシェリル=ノームにどういう関係が」
「これって」
皆そのサイトを見ていぶかしむものを感じた。そして。
シェリルは雨の街を彷徨っていた。そうするしかなかった。
頭の中でグレイスの言葉が巡り回る。それに怯え憔悴していた。
そのうえで倒れる。だがそこに。
「おい」
「えっ・・・・・・」
アルトだった。日本の油紙の傘をさしている彼が来たのである。
「どうした、一体」
「私は・・・・・・」
「とにかく雨にあたったら駄目だろ」
こう言ってシェリルを自分の傘に入れる。そして。
車を呼んでそれで基地に戻る。そうしたのだった。
ロンド=ベルの面々は嫌な予感を感じていた。
「何だろうな、これ」
「ああ」
「絶対に何かあるわね」
「というか」
彼等はそれぞれその予感の中で話していく。
「シェリルさんの病気ってやっぱり」
「まだ完治していない?」
「おそらくは」
こう考えていくのだった。
「そしてグレイスさんがその鍵を握っている」
「そういえば」
ここで言ったのはテッサである。
「前から思っていたことですがあの人についてわかっていることは僅かです」
「あれっ、シェリルさんのマネージャーじゃ?」
「そうじゃないの?」
「では何故ここにおられるのでしょうか」
そのサイトは明らかに医学に関するものであった。しかもかなり高度なだ。
「こうした研究に携わっておられたのでしょうか」
「そもそも我々はギャラクシーのことも知らない」
カティの言葉だ。
「それも全くだ」
「聞いている話だけだし」
「そもそも今はどうなった?」
「ギャラクシーって」
「若しかしたら」
今言ったのは慎悟で
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