第五十一話 トライアングラー
[2/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「くっ・・・・・・」
「さようなら、シェリル=ノーム」
何の温かみもない蔑みに満ちた言葉であった。
「残された時間を楽しみなさい」
こう言い捨てて解放するのだった。後に残ったシェリルは何処かへと消えていった。
病院から帰ったロンド=ベルの面々はルカのことが気になった。それでだった。
バジュラについて調べていた。そこでだった。
「結局わかったことはだ」
「ああ」
「あまりないですよね」
皆サコンの言葉に応える。
「何が何なのか」
「これまでわかっていることだけしかわからないし」
「何なんだ、って話だけれど」
「そもそも」
ここで言ったのはラトゥーニだった。
「急に出て来た生命体ですよね」
「そうだな」
「確かにね」
彼女の言葉にラウルとフィオナも頷く。
「記録に出て来たのはな」
「本当に急よね」
「私達の世界にもいなかったわよね」
ティスはここでラリアーとデスピニスに問うた。
「あんな生き物」
「記憶にないね」
「データにもなかったわ」
そのラリアーとデスピニスも答える。
「あんな生き物は見たこともないし」
「私達の世界には本当に」
「俺達の世界にもだ」
フォルカも言うのだった。
「あんな生き物はいなかった」
「その通りだ。見たこともない」
アルティスも話す。
「他の世界の生き物の可能性もあるが」
「私達の世界でもないわ」
ラミアも否定してきた。
「他の世界の存在ではないみたいね」
「そうだな。だとすればだ」
アクセルもここで言った。
「この世界の生き物だ」
「けれどデータが少な過ぎますわ」
シャインも首を傾げさせる。
「あのバジュラに対しての資料は」
「やっぱりあれかね、第一一七船団」
ミシェルがそこに言及した。
「そこに関係あるのかね」
「可能性としては一番妥当ね」
プロフェッサーもミシェルの言葉に続く。
「やっぱり。あの船団が」
「何かわかってる?それで」
樹里はそこに言及した。
「そっちの船団の」
「いや、全然」
「何一つとして」
エドとジャンが答える。
「これまでわかってること以外には」
「何も」
「ギャラクシーとバジュラでぐぐってみたらどうだい?」
今言ったのはアレックスである。
「それで何か出て来るかもな」
「ネットでか」
フェイがアレックスの言葉に問う。
「そういえばシェリルの病気も気になるわ」
「?そういえば」
「あの病気もおかしい?」
ジュゼとイワンがこのことに気付いた。
「何か調べるべき?」
「そちらも」
「只の風邪とも思えない」
ハンスは難しい顔になった。
「それは一体」
「まあとりあえずだけれど」
エルフィが言う。
「ギャラクシー関連で検索
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ