第五十話 グッバイ=シスター
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での変態や妖怪だと」
「けれどシュバルツさんってドイツの人なんだよね」
「ドイツに忍者はいないわよ」
「じゃああれは何なの?」
「知らないわよ。胡散臭い強さだし」
強さは認めていた。
「変態爺さんに至っては使徒を素手で破壊してたし」
「あれはびっくりしたわね」
ミサトもその時のことを思い出して苦笑いになっていた。
「最初見た時は我が目を疑ったわ」
「BF団以上だったし」
リツコも言う。
「あの恐ろしい破壊力はね」
「まあ何はともあれよかったわね」
ミサトは今度は優しい微笑みになっていた。
「少佐が無事でね」
「そうね、それはね」
「次の戦いは無理だけれど復帰は早いわよ」
ミサトは微笑みのまま話す。
「安心してね」
「そう。それならね」
そしてだった。オズマは病室でだ。泣いているランカに抱き締められていた。
「何やってるのよ、何かあったらどうするのよ」
「済まないな」
「済まないじゃないわよ、全く」
こんなことを話していた。そうしてである。
同じ病院でだ。シェリルがグレイスと会っていた。
「そういえばこの病院だったわね」
「ええ、そうよ」
真剣な顔でグレイスに言葉を返している。
「知らないってことはないわよね」
「勿論よ。知っていたわ」
こうシェリルに返す。
「それはね」
「私達、どうやら」
シェリルはまた言ってきた。
「じっくりと話す必要があるみたいね」
「そうね」
グレイスもシェリルのその言葉を受ける。
「私もそう思っていたわ」
「思っていたのね」
「ええ」
悠然と返しすらする。
「そうよ。それじゃあ」
「ええ、それじゃあ」
その場で向かい合い話をはじめる二人だった。シェリルの運命もまた動こうとしていた。
第五十話 完
2010・8・19
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