第五十話 グッバイ=シスター
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
リンはそのオズマに対して声をかけた。
「さっきの話だけれど」
だが返事はない。そして彼を見ると。背中から血を流しその中で倒れ伏していた。
病院でだ。ミシェルが言っていた。
「あのまま死んでたら最高だったんだがな」
「全くよ」
キャスリンがその彼に憮然とした顔で返す。
「本当に。何考えてるのよ」
「まあ生きていて何よりさ」
今度は笑って言うミシェルだった。
「俺もそう簡単には死ねないな」
「誰も死んだら駄目よ」
「誰もですか」
「そうよ。ロンド=ベルは誰かが死ぬことが許されない場所みたいだから」
「そうみたいだな」
ここでモエラも出て来て言うのだった。
「俺だってあの時は死んだと思ったんだがな」
「俺なんか本当に天使が見えたよ」
トールも出て来た。
「それでもここにいるからな」
「人間って中々死なないものだよなあ」
「確かに。僕も一回死ぬところでしたし」
ニコルも言う。
「この部隊はとにかく死なない人ばかりですね」
「誰かが死んで嬉しい奴なんているかよ」
今言ったのはジェリドだ。
「俺は撃墜はされても死なないようにしてるんだよ」
「そういえばジェリドさんって」
「確かに」
「ティターンズ時代何度も撃墜されて」
「それでも今ここにいるから」
「不死身?」
こんな言葉まで出て来た。
「ひょっとして」
「機体も色々と乗り換えてるし」
「適応力も凄いのね」
「人間タフでないと生きられないんだよ」
そのジェリドの言葉だ。
「これでもテキサス生まれだからな。タフさには自信があるぜ」
「そうだな。それはよくわかる」
応えたのはグン=ジェムだった。
「わしもドラグナーの小僧達に何度も撃墜されてるしな」
「っていうかおっさんよくあれで生きてたよな」
「全くだよ」
「おっさんも不死身なんじゃないのかね」
ケーンにタップ、ライトがそのグン=ジェムに突っ込みを入れる。
「まあ金竜大尉も生きてるしな」
「この部隊とにかく人が死なないのがいいのよ」
「本当にな」
「あの変態爺さんとか妖怪忍者はそれこそブラックホールの中に落ちても生きてそうだけれど」
アスカはここで忌まわしげに言った。
「死んで欲しいんだけれどね」
「アスカってまだあの人達嫌いなんだね」
「っていうか常識ないのは嫌いよ」
こうシンジにも言う。
「全く。流石にここまでは来ないでしょうけれど」
「来るんじゃないかな」
だがシンジはこう見ていた。
「あの人達だと」
「げっ、来るの」
「他の世界でも普通に来たんだし」
シンジはその時のことを話した。
「だからここにだって来るんじゃないかな」
「うっ、否定できないわね」
アスカは顔を顰めさせて言葉を出した。
「あそこま
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ