第五十話 グッバイ=シスター
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出た。二人は対峙しはじめた。
その中でだ。ブレラも言うのであった。
「俺もランカを守る」
「何ッ、それは何故だ」
「御前と同じだ」
こう言うのである。
「だからだ」
「同じ、まさか」
「ランカは俺が守る」
その時ブレラの胸で何かが光った。それはペンダントだった。
そのペンダントを見てだ。オズマは気付いた。
「まさかそれは」
「そのまさかだとしたらどうする」
「何があった」
オズマはそのブレラに問うた。
「ランカに、そして御前に」
「話すことはない」
それは言おうとしなかった。
「去れ。俺が言うことはそれだけだ」
「去るつもりもない」
オズマも退かなかった。
「絶対にだ」
「そうか。それならだ」
「やるか」
二人は戦おうとした。しかしそこで、だった。
二人の携帯がそれぞれ鳴った。二人同時に出るとだった。
「仕方ないな」
「今日はこれで終わりだな」
言葉もそれぞれだった。
「まずはバジュラだ」
「行くとしよう」
こうしてだった。彼等はそのままそこから離れて出撃する。バジュラの一軍が再びロンド=ベルに対して突き進んできたのである。
それを見てだ。ジェフリーは言った。
「総攻撃だな」
「はい」
「わかったわ」
その言葉にキャスリンとボビーが応える。
「では全軍」
「やるわよ!」
こうしてロンド=ベルはいきなり総攻撃を仕掛けた。しかしであった。
「!?思ったより減ってないな」
「ああ、確かに」
「どういうことなんだ!?」
「これは」
「まさか。やっぱり」
ここでルカが言った。
「バジュラはこちらの攻撃に耐性を持つんです」
「何っ、それだとだ」
クランがそれを聞いて言う。
「我々が倒せば倒す程バジュラは強くなるのか!?」
「はい、そうなります」
こう言うのだった。
「ですから。今も」
「そうか、だからレオンさんはそれを察して」
「それで」
ここで一同も気付いた。
「ランカちゃんの歌を」
「それでか」
「けれど」
しかしだった。今ランカはいなかった。
「ランカちゃんは!?」
「一体何処に」
「いや、わからない」
オズマが言う。
「何処にいるかはだ」
「じゃあ一体どうすれば?」
「バジュラは迫っているのに」
「どうすれば」
ロンド=ベルは少なからず困惑していた。そしてだ。レオンはそんな彼等を見ながらそのうえでグレイスと話をするのであった。
「飴と鞭ですが」
「今は飴よ」
「飴ですか」
「あの娘へのね」
悠然と笑っての今のグレイスの言葉だった。
「それなのよ」
「ではロンド=ベルにとっては」
「鞭になるわね」
笑みはそのままである。
「そうなるわね」
「やれやれ、それでもい
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