第四十九話 ランカ=アタック
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第四十九話 ランカ=アタック
ロンド=ベルの進路はそのままだった。向かう先は三連太陽である。
そしてだ。その中でだった。
「何か行く先にまたか」
「ああ、バルマー軍があるな」
「そうね」
こう口々に話していた。
「今度は近銀河方面軍か」
「バルマーの中枢近くを通るが」
「問題はそこだな」
「そうね」
そしてだ。そこにいるのはだ。
「ポセイダル家か」
「そうですね」
ダバがここで言った。
「オルドナ=ポセイダルとですね」
「遂に決着をつける時だな」
ギャブレーの目が光った。
「あの者達ともな」
「そうね。そういえばポセイダル軍だけれど」
アムがここで皆に話した。
「地球での戦いで相当戦力を消耗したんじゃないの?」
「いや、特にそうではない」
だがそれはレッシィが否定した。
「あれは戦力を貸していただけだ」
「あれでなの?」
「マーグが率いていた軍のことだな」
「ええ」
アムもその通りだというのだ。
「あの時だけれど」
「あの時もその前の戦いでもだ」
「戦力の一部なの?」
「十三人衆だった私も戦力の一部しか知らなかった」
こう話すレッシィだった。
「主力は規模としてはだ」
「やっぱりあれ?これまでの方面軍と同じ?」
「そうだ」
まさにその通りだというのである。
「七個艦隊ある」
「で、ヘルモーズも七隻ってわけね」
「それはもうわかるな」
「定番だからね」
こうレッシィに返したアムだった。
「バルマー軍のね」
「そう。ポセイダル軍の他にね」
「バルマー軍もいる」
また言うレッシィだった。
「それはわかっておいてくれ」
「じゃあまた派手な戦いになるわね」
「そうだな」
ダバもアムに続いた。
「だが。ここでだ」
「ペンタゴナを解放してだ」
また言うギャブレーだった。
「そしてポセイダルを倒そう」
「そういえばだけれど」
ここで言ってきたのはリンダだった。
「オルドナ=ポセイダルは女の人だったわよね」
「ああ、そうだ」
その通りだと答えるダバだった。
「オッドアイのだ。銀色の女だ」
「そうなの」
「それがどうかしたのかい?」
「いえ、何かロゼさんがね」
「はい」
そのロゼが出て来て言ってきた。
「妙な話を聞いたことがあります」
「妙な?」
「はい、オルドナ=ポセイダルは男だと」
こう言うのだった。
「聞いたことがあります」
「馬鹿な、そんな筈がない」
ギャブレーがそのことを否定した。
「ポセイダルは女だ。それは間違いない」
「しかしです」
だがここでさらに言うロゼだった。
「バルマーの中枢ではそうした話が実際にされていました」
「その通りだ」
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