第四十九話 ランカ=アタック
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には休みなさい」
「たまには?」
「そうよ、たまにはよ」
微笑んでの言葉だった。
「わかったわね」
「何よ、こんなところに閉じ込めておくつもり?」
「何なら寝たら?」
「充分過ぎる程寝たわよ」
グレイスの話を聞こうとしないシェリルだった。ここでシェリルの血の入った管にそっと手をやる。するとそこに触手が出て密かに取ったのだった。
「だから。もうね」
「退院したら嫌という位仕事を入れるわ」
グレイスはまたシェリルに話した。
「だから。いいわね」
「仕方ないわね。そこまで言うのなら」
シェリルもようやく納得した。そしてだった。
グレイスはシェリルの前から去りそのうえで屋上に出た。外はもう夜だった。
「それにしてもね」
「そうだな。思ったよりも」
「しぶといわね」
「シェリル=ノーム」
グレイスは何人かと話をしていた。だがその姿は見えない。
「一度廃棄したのに」
「まだ生きているなんて」
「どういうことかしら」
「想像以上よ」
「そうね。けれどもういいわ」
ふとだ。あの血が入った管を出したのだった。
「これでね」
「廃棄する」
「そうするのね」
「ええ、そうよ」
まさにその通りだというのだった。
「そして後は」
「ランカ=リー」
「彼女が」
「そういうことよ。さようなら」
血の入った試験管を下に捨てた。屋上にだ。
捨てられたそれはすぐに小さな機械に回収された。それで終わりだった。
そして次の日だった。もう来たのであった。
「バジュラです」
「来ました」
マクロスクォーターから報告があがった。
「その数百万」
「すぐに迎撃準備ですね」
「ここは」
「そうだ。そしてだ」
今度はジェフリーも話してきた。
「あれだな」
「ランカちゃんですね」
「これから仕掛けますか」
「いよいよ」
「そうだ。しかし」
ジェフリーはふとその眉を顰めさせてきた。
「ブレラ=スターンも護衛か」
「ですよね。オニクスだけじゃなくて」
「ブレラ君までつけるなんて」
「どういうことかしら」
「そんなこと知るものか」
ふとオズマがマクロスクォーターのモニターに出て来たのだった。
「ふざけた話だ」
「やっぱり反対なんですね」
「妹さんを使うことは」
「そうなんですか」
「当然だ」
忌々しげな口調でモニカ達にも返す。ミーナとラムもいる。
「レオン=三島。どういうつもりだ」
「仕方ないと言えるかしら」
ここでカナリアが言った。
「歌が効果があるのなら」
「仕方ないか」
「気持ちはわかるわ。けれどね」
「それはわかっているつもりだ」
ここでオズマも言った。
「だが。それでもだ」
「感情はそうだっていうのね」
「そうだ」
まさ
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