第四十九話 ランカ=アタック
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マーグも出て来て話すのだった。
「詳しいことは霊帝とその僅かな重臣だけが知っていることだが」
「ポセイダルが男だっていうのかい」
「そうだ」
マーグはダバにも話した。
「そのことを私も聞いた」
「私もです」
ロゼがまた話す。
「聞いています」
「あくまで不確かな情報だがそれでもだ」
「ポセイダルが男って」
「どういうことだ」
このことにアムとレッシィも難しい顔になる。
「そんな筈がないけれど」
「まさかとは思うが」
「それにです。オルドナ=ポセイダルはです」
「これは確かな根拠のある話だ」
二人はさらに言ってきた。
「人間とは思えないまでに生きています」
「このことは知っていると思うが」
「そうよね」
「そういえばそうだな」
リリスの言葉にダバは頷くことになった。
「何か薬を使っているとは思っていたけれど」
「確かに異様な長寿だ」
「オルドナ=ポセイダルには謎が多い」
また言うマーグだった。
「十二支族の者であってもだ」
「何か十二支族っていっても結構色々あるんだな」
今言ったのは弾児である。
「一つじゃないんだな」
「ああ、そうだよな」
それに盾人も頷く。
「どうもそれぞれの家の力が強いんだな」
「だが霊帝はそれ以上の力を持っている」
マーグはこのことを話した。
「それはかなりのものだ」
「バルマー帝国、まだその全貌はわからないけれど」
「どんな国なんだ」
「そして霊帝は」
「どれだけの存在なんだ」
「若しかするとだけれど」
ふとドロシーが言ってきた。
「その霊帝自体は大したことないかも知れないわ」
「その帝は?」
「大したことがない?」
「まさか」
「ただ単なる推察だけれど」
一応こう断りはしたドロシーだった。
「けれどそれでも。バルマー帝国とはこれまで何度も戦ってきた」
「思ったことは確かに数は多い」
ロジャーもこのことは指摘した。
「しかしだ」
「しかし?」
「何だっていうんですか?」
「空洞を感じた」
ロジャーの指摘はこれであった。
「何かしらの空洞をだ」
「空洞を?」
「それをなんですか」
「そうだ、感じた」
また言うロジャーだった。
「その力は強いが虚ろだ。それを感じた」
「そうだね。確かにバルマー帝国は強いね」
万丈もそれは確かだとした。
「けれどね。人がいないような」
「そういえばクローンとか多いよな」
「だよね」
「それと無人機とかが」
皆バルマーのこのことに気付いていった。
「司令官はあのジュデッカ=ゴッツォばかりだし」
「妙に人がいない感じが」
「してならないし」
「実はだ」
今度話してきたのはヴィレッタだった。
「バルマー帝国はこれまでの戦いで衰微
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