第四十七話 二人の決断
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京四郎が二人のマシンを見て言った。
「来たか」
「聞こう、何故だ」
ハイネルの言葉だ。
「何故そなた達はまずボアザンに向かわなかった」
「何故宇宙怪獣と戦っている」
リヒテルもそのことを問う。
「ボアザンは目の前だというのにだ」
「先に宇宙怪獣を倒すというのか」
「決まっている!それは!」
最初に答えたのは健一だった。
「そのボアザンの為だ!」
「そのボアザンの?」
「ボアザンの為だというのか」
「ああ、そうだ」
今度は一平が答えた。ボルテスもまた宇宙海獣達を次々と倒している。
「その為だ、ボアザンの為だ!」
「そうよ、この宇宙海獣達を放っておいたら」
めぐみも言う。
「ボアザンは大変なことになるわ!」
「既にボアザンに兵はいない」
「既にな。もういはしない」
ハイネルとリヒテルがこのことを指摘した。
「キャンベル星と同じく次々と兵達も目覚めた」
「残る兵は僅かだ。解放は間違いないというのにか」
「間違いないからでごわす」
「そういうことだよ」
大次郎と日吉の言葉だ。
「それよりも宇宙怪獣でごわす!」
「この連中をボアザンに行かせるか!」
「ズ=ザンバジルと宇宙怪獣を戦わせることもできた」
ハイネルはこうも話した。
「それは考えなかったのか」
「そんなこと考えるものか!」
一矢の返答である。
「ボアザンの人達をこんな連中の前に晒せるか!」
「それが理由か」
リヒテルは一矢のその言葉をしかと聞いた。
「それがだというのだな」
「そうだ、その通りだ!」
「俺達はボアザンの人達の為にも戦う!」
健一と一矢は同時に言い切った。
「それが俺達だ!」
「ロンド=ベルだ!」
「ボアザンの為にもか」
「戦うというのだな」
「そして生きる!」
健一はさらに続けた。
「ボアザン星の人達を守り戦う為にだ。生きる!」
「そういうことだ。俺も同じだ!」
一矢は叫びながらだ。目の前にいる宇宙怪獣の合体型にだ。あの技を出した。
「ダブルブリザアアアアアアアアアドッ!!」
「むっ!」
「あの技かか!」
「そうだ、あの技だ!」
一矢は二人にも応えた。そうしてだった。
その技を出した。
「ファイアアアアアアアアストオオオオオオオオオム!!」
炎も出した。そして。
「必殺!烈風!!正拳突きイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!」
それで宇宙怪獣を一気に突き破った。それで決まりだった。
「強い・・・・・・」
「また腕をあげたな」
二人は一矢のその技を見てあらためて言った。
「それがか」
「今の御前の心か」
「ああ、そうだ」
まさにその通りだと答える一矢だった。
「これでわかってくれたか」
「兄さん、俺もだ!」
一矢も
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