暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第四十六話 もう一つの母星ボアザン
[1/7]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
            第四十六話 もう一つの母星ボアザン
 ボアザンに向かう時にだ。健一が言った。
「そういえばあの星は」
「そうでごわすな」
「父さんのね」
「そうだ、生まれた星だ」
 このことを大次郎と日吉に話すのである。
「そして俺達にとっては」
「もう一つの母星でごわすな」
「そういうことだよね」
「父さん」
 彼はここで父に顔を向けた。彼の両親も共に来ているのだ。
「ボアザンのことは」
「全てが懐かしい」
 まずはこう言う博士だった。
「真にな」
「そうなんだ」
「私は角がないばかりに幽閉されズ=ザンバジルが皇帝となった」
「それがそもそもの間違いだな」
 一平は忌々しげに言い切った。
「角のあるなしで差別するってのがな」
「そうよね、本当にこれまで戦ってきたボアザン貴族って」
 めぐみも言う。
「人間としては酷かったし」
「能力もだな」
 一平は完全に駄目だしだった。
「どうにもならない奴等ばかりだった」
「そうだな。しかし」
「しかし?兄さん」
「どうだっていうの?」
「ズ=ザンバジルが倒れた後は」
 こう弟達に話す健一だった。
「どうなるんだ」
「どうなるって?」
「それって」
「どういうこと?」
「だから。革命が起こった後のボアザンだけれど」
 このことを皆にも話すのである。
「どうなるんだろうな」
「キャンベル星にはガルーダやデウスさんがいてくれてるけれど」
「ボアザンには」
「そうよね」
「誰かいないかしら」
「いや、一人いるだろ」
 ここで言ったのはダッカーだった。
「ちゃんとな」
「一人って?」
「それって一体」
「誰?」
「ハイネルだよ」
 彼だというのである。
「あいつがいるだろ」
「兄さんが」
「そうさ、あいつがいるだろ」
 こう健一にも話すのだった。
「あいつがいるからな。だから大丈夫だろ」
「いや、兄さんは」
 だが健一はここで難しい顔になる。
「そうしないと思う」
「しないんだ」
「兄さんは死に場所を求めているのかも知れない」
 健一はフィジカにも述べた。
「あの時。父さんや俺達と戦っていることを知ってから」
「そうかも知れないわね」
 めぐみも難しい顔で彼の言葉に頷いた。
「あの人は。そういう人だから」
「ズ=ザンバジルを倒したその時に」
 健一はさらに話した。
「死ぬのかも知れない」
「リヒテルもだな」
 一矢は彼の名前も出した。
「リヒテルも。己の過去を悔いている」
「だからこそ全てが終わったら」
「己の為すべきことを果たしたと考えたら」
「その時は」
「そうだ、死ぬかも知れない」
 また言う一矢だった。
「その時こそ」
「あの二人は似ている」
 今言ったの
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ