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万華鏡
第十八話 プールその十一
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ら」
 友達がいなかった、そうだったというのだ。
「だからね」
「不安だったのね、里香ちゃんも」
「お友達ができるとも思っていなかったし」
 そもそもそれもだったのだ。
「ずっと一人じゃないかって思ってたわ」
「ずっとだったの」
「子供の頃からお友達って少なくて」
 過去のことも話す。
「それで一人でいることも多くて」
「高校でもそうだって思ってたのね」
「うん、けれど違ったわ
 こう笑顔で琴乃に話すのだった。
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