第五百五十八話
[8]前話
第五百五十八話 先生達は
今田先生は自分の屋敷の和室でにこにことして今日子先生と抹茶を飲んでいる、二人共今はそれぞれ淡い黄色と白の着物を着ている。
その着物姿でお茶とお菓子を楽しみながら話すのだった。
「新しい娘が来るけれど」
「楽しみ?」
「かなりね」
今田先生は楽しげな笑顔で言う。
「どんな娘かしら」
「そうよね。いい娘らしいけれど」
「五年生は六人しかいなかったから」
先生の塾は小学校一年から高校三年までだ。合わせて百人程の生徒がいて今日子先生も一緒に教えている。
「ここでまた一人来てくれるとね」
「生徒さんが増えてよね」
「嬉しいわ」
自分の生徒が増えることを喜んでいるのだ。
「師匠冥利に尽きるわよね」
「魔女は魔法を伝えることも仕事だからね」
「それでなのよ。実はそろそろね」
「あの娘達に占いも伝えるつもりだったのね」
「そうなの」
占いも魔女の仕事だ。
「あと他にもね」
「箒で飛ぶことと火とかお水を使うこと以外にも」
「考えているわ」
そうだというのだ。
「お薬とかもね」
「あら、それもなの」
「私いつもそうじゃない。五年で基礎は全部教えてね」
「そしてよね」
「そう、そこから発展させていっていくから」
「占いとお薬も」
「魔女にはこの二つも必須だからね」
余計にそうするというのだ。
「博士の相手は私達でして」
「あの娘達は魔法の勉強に専念してもらうよね」
「博士の相手はあの娘達に物凄くいい経験でスキルアップになったけれど」
「それもまずは終わって」38
そしてだというのだ。
「魔法の勉強ね」
「頑張ってもらうわ」
「新しく入る娘にもね」
「そうしてもらうつもりよ」
今田先生は今日子先生ににこやかな笑顔で話す、そして。
お茶を飲んでからこうも言うのだった。
「結構なお手前で」
「どうも」
今日子先生も笑顔で応じる、先生達は茶道にも通じていた。
お茶を飲みそのうえで新たなことに向かうことに楽しみを感じている先生達だった、新たな出会いが六人を待っていた。
第五百五十八話 完
対決!!天本博士VSクラウン 完
2012・1・8
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ