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第八話
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無事でしたか」
「どうしたんです、そんなに驚いて」
「驚いたというか、私は貴方を捜していたんですよ。学院長に様子を見てきて欲しいと」
わーお。どれだけの人数にこの機密漏れてんじゃい。
「それにしても、その様子では夜通しで来たんじゃないんですか?私達の宿泊している宿がありますので、そちらで休息を取られたら如何でしょう」
「そうですね、お言葉に甘えさせていただきましょう」
うーん、どんどん大所帯になっていくなぁ。どこぞの国民的RPGも真っ青だね。
「おかえりルイズ―――って、ロングビル先生じゃないか」
戻ると、サイトが出迎えてくれた。
ミス・ロングビルがいることに驚きを隠せない様子。まぁ、わからなくもない。
「さっき会ったのよ」
「学院長に様子を見てこいと仰せつかったもので、先程ここに着いたばかりなんです」
「というわけで寝床に案内するから、手続きよろしく」
「あ、あぁ………」
サイトが戸惑いながらもチェックインを済ませるのを確認し、二階に案内する。
「では、おやすみなさいミス・ロングビル」
「ええ、おやすみなさい」
よし、一仕事終わった。けど、また暇になった。
禁を破って訓練してもいいんだけど、疲労が残って支障が出るのもやだなー。
なんてことをごろごろしながら考えている内に、日は沈んでいた。パネェ。
それにしても、なーんか騒がしいような。
外を覗いてみると、なんか無骨ででかいゴーレムがいました。
あ、なんか拳降りかかってきた。
「建物ごと潰す気でしょうけれど、相手が悪かったわね」
即座に肩部へ向けて爆発魔法を当てる。
全破壊には至らなかったが、関節部分を欠損したゴーレムのパンチは制御を失い、宿屋ではなく地面を砕く。
その隙に一階に下りる。
「ルイズか、この騒ぎでようやく覚醒とはね」
一階には、カウンターを遮蔽物に隠れているワルド達がいた。
「一体何があったっていうのよ」
「どうやらレコン・キスタの襲撃らしい。巨大なゴーレムを操るメイジとメイジ対策をした傭兵に囲まれている」
「随分大胆な行動に出たわね」
「アルビオンからもそう遠い距離ではないからね。レコン・キスタ側が現在有利な以上、この辺りも奴らの目が光っていたとしても不思議ではない」
「足止めされている内に相手は戦力をかき集めていたってことね。ま、相手側に運は向いているようだけど―――」
「運だけじゃ私達を止めることはできない、そうよね?」
キュルケの言葉に全員が頷く。
ここにいる者達は皆が実力者であり、戦いというものを理解している。
ミス・ロングビルはわからないけど、彼女とてトライアングルメイジの端くれ。戦力としては申し分ない。
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