1話
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力だけで敏捷はあんまりいらない。でも、上げるけどね。取りあえずは火力が欲しいのだ。無手で3発決めたら落ちる程度は欲しい。
「いや〜なかなか楽しいねっ!! 逃げないって素晴らしいっ!!」
深い森の中、フィールドから大量に集まってくるリトルネペントをただひたすら虐殺する。シノンと経験値が半分だが、充分美味い。
「ただいま。剣、いる?」
「頂戴」
「はい」
シノンの投擲スキルが発動して、俺の横スレスレを飛んでリトルネペントの実を貫く。臭い匂いがまた充満する。スキル欄を見ると二刀流って出ていた。確かにキリト君どころか、全人類探しても身体能力のスペックは一番だと思う。
「二刀流だ? わざわざスキルなんかに頼らないよ!! シノン、もう一本くれ」
即座にスキル欄からデリートして、シノンにもう一本要求する。
「はい」
このクエスト、胚珠さえ渡せば何本でも貰えるのだ。ゲームなだけあって。
「ただ、左右の剣を振るだけにスキルなんていらない。我が剣は既に戦場にて精錬されておるわっ!!」
振り回す度に敵を両断して殺して行く。さらに一時間。689匹も殺したので取りあえず帰ってひたすらクエスト報酬を貰う作業を二人で行って、迷宮に入る。そろそろ時間がやばい。あと一時間で強制徴収を受ける。それまでにボスを攻略したい。
「俺は右側」
「私は左ね」
左右に別れて入口を探す。出て来るモンスターなんて、はっきり言って雑魚だ。シノンにとってもそうだ。アニールブレードを投擲すれば終わるのだから。レベル差も結構ある。連中は集まってくるという性質上、乱獲できればかなり効率が良い獲物なのだ。
『左側無し』
「右側も無い。真ん中だな、急ぐぞ」
『了解』
残り9分でボス部屋を見つけた。なので、特攻する。シノンも近くにいるし問題無い。まだここは閉まらないのだから。
「雑魚が鬱陶しい!!」
出て来るモンスターはルインコボルトセンチネルとボスのギルファンザコボルトロード。
「イヤっホー」
迫ってくるルインコボルトセンチネルを一刀のもとに斬り伏せて、ボスへと接近し、巨大な剣を振り下ろして来るので、紙ひとりで避けて、奴の剣の上に乗って接近し、首を十字に切り裂き、背後へと落ちながら背中を何度も切り裂く。反射速度に物を言わして、数十回斬りつける。
「こっちも行く」
そして、正面に回るとシノンから放たれたアニールブレードが両目を貫いて、持続ダメージを与えていた。というか、これ幸いと無茶苦茶な数のアニールブレードを投擲してきやがる。こちらを一切無視して。なので、仕方なく背後から斬り裂いて行くと、スキルを使って、飛び上がって支柱をけって上へと逃げていくが、それすら予想してアニールブレ
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