第八十一話
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「ええ!?」
「えっと…」
「それは…」
「多いってどれくらい…?」
なのは、フェイト、シリカ、ソラの悲鳴。
声には上げていないがアオもユカリも内心で驚いている。
「世に7人もの神殺しが誕生する事すら本来であれば稀有な事だ。それでも多いと言うに、今は12人。これはいささか異常よな」
ソラの問いに答えたのはアーシェラではなくアテナだった。
「それで、その一番安全な所って何処なんですか?…まさか家とか言わないですよね?」
きな臭い話題のため、そうなのはが牽制する。
「いえいえまさか!あなた方の手を煩わさせる訳には行きません。預ける予定なのは草薙さんですよ」
「確か同じカンピオーネでしたっけ。能力はどんな物なんですか?」
フェイトが、会った事はあるが普通の一般人であった草薙護堂を思い出し、そんなに凄い能力なのかと興味をもったらしい。
「あ、もちろん能力は秘匿する物だって言うのは分かるつもりなんですが…」
「それについてはユカリさんにお聞きしたらどうですか。以前、ユカリさんは草薙さんと戦った事がありますから」
「え?そうなの、母さん」
アオがそれを聞いて視線をユカリに移した。
「そう言えば有ったわね」
「どんな能力だったんですか?」
と、シリカ。
「えっと…いろいろな能力を使ったわね。最初が怪力、次が高速移動、最後が脚力強化だったかしら?」
「ふむ…」
ユカリの言葉を聞いたアテナが何やら思い至ったらしい。アテナは智慧の女神でもある。実際に会った護堂の印象と、今もたらされた少ない情報で真相にたどり着いたようだ。
「何か分かったの?」
ユカリがアテナに問う。
「おそらく、あ奴が倒した神はヴィシュヌかウルスラグナであろうよ。どちらも10の化身を持つと言われる神よな。おそらく後者であろうか」
「ウルスラグナ?」
「ゾロアスター教の勝利の神でその姿を10の化身に変身すると言う。と成れば10の能力を身につけてもおかしくは無いな」
「さすがアテナさまです」
甘粕が肯定する。
「強かった?」
ソラが簡潔にユカリに聞く。
「武術の嗜みは無かったわね。動きは素人そのもの。たいした脅威ではない。その点で言えば翠蓮さんは凄かったわね」
体捌きに技のキレ。翠蓮の武はどれを取って見せても至高だった。
「とは言え、発揮する能力が強力だと言う事も超常の力を持つ相手では良くある事なのだろうから、武術の優劣が強さに直結はしないのだろうけれどね」
そうアオが幾ら武術で圧倒できでも油断は出来ないと纏めた。
「と言うわけでして、遠からず厄介事が起こるでしょうからお気をつけくださいと
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