第八十一話
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りするのは女性が一人と子供が五人。
「……まさか、新たな神殺しが誕生していようとは…これは大きな誤算です。…この国で事を起こせば7人もの神殺しが誅殺する為に駆けつける事でしょう…」
『何、我が全ての障害を蹴散らしてやる…と、言いたい所だが。流石に数が多いな』
「はい…」
ランスロットの声にグィネヴィアも項垂れる。
「かなり厳しい事になりそうです。今よりも更に慎重に事を進めなければ…」
『ふむ。…いっそ、もっと派手にしてみるのも良いのではないか?』
「小父様?」
一体どういう事だ?とグィネヴィアはランスロットに問い掛けた。
『他の神殺しやまつろわぬ神を挑発してこの国へ呼び寄せればよい。後は勝手に燃え上がるだろう』
「なるほど…後は隙をついて目的の物を手に入れ、その後わたくし達が全てを駆逐すればよいと言う事ですね」
『権謀術数を使ってこそ戦と言うものだ』
「さすが小父様です。では手駒を集めに参りましょうか」
グィネヴィアはニヤリと笑うと目的は決まったと日本を後にするのだった。
日本を出たグィネヴィアはカンピオーネやまつろわぬ神等にちょっかいと挑発をして日本へと向かわせるように誘導し、ランスロットに新しい武器をと救世の神刀を打ち直したエクスカリバーを携えて再び日本の地を踏みしめる事となる。
◇
「天之逆鉾?」
いつもの夕食時、甘粕が普段は口にはしない裏社会関係の用語を口にした。
「はい。日本神話でイザナミとイザナギが日本を作り上げたとされる神器です」
「へぇ。それで、それがどうかしました?」
アオが甘粕に聞き返した。
「それがですね、近々掘り起こされる予定です」
神話の時代の神器がまさか埋まっているとはとアオ達は皆少々驚いている。
「何でそんな事を?」
「我々が封印、管理していたのですが…どうやら天之逆鉾を狙っている人たちが居るようでして…それならばいっそ一番安全な所に預けてしまおうと…」
アオの問いに甘粕はそう答えた。
「グィネヴィアだろうな。あやつはこの国で何かをしようとしていた」
アーシェラにはその天之逆鉾を狙っている誰かに心当たりが有ったようだが、何をしようとしていたまでは分からないとアーシェラが言う。
「アーシェラさん、お伺いさせて欲しいのですが。そのグィネヴィアの目的に心当たりは有りませんか?」
「前も言ったと思うが、グィネヴィアの目的は最強の鋼を蘇らせる事だ」
「最強の鋼?」
アーシェラの答えにシリカがそれは何?と聞き返す。
「詳しくは知らない。ただ、世にチャンピオンが多く誕生するとそれを滅する為に現れ、殲滅すると自ら眠りに着くと言う」
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