第八十一話
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つまでも誤魔化す事は出来ないと思い、ユカリ達に判断を預けただけだ。
しばらく後を付けるとアーシェラは一軒の民家に入っていく。どうやらここがアーシェラの隠れ家らしい。
『待つがよい愛し子よ』
「小父様?」
突如、グィネヴィアの背後からくぐもった声が響く。
グィネヴィアが小父様と呼ぶその影はかの泉の騎士ランスロット。その原型になった槍の神の影であった。
彼は本当の名を封印し、今はランスロットを名乗っている。彼は神祖達の守り神であり、その中でもグィネヴィアとは特に縁が深い。その縁で今はグィネヴィアの守護を務めている神でもある。
そのランスロットが手前から感じる気配を察してグィネヴィアを止めたのだ。
『神殺しが居るな』
「草薙護堂さまでしょうか?」
『5人…いや6人だ』
「何がですか?」
『神殺しの気配がだ』
「なっ!?」
ヴォバン侯爵が倒された今、現存する殆どの神殺しの全てが集っている事になる。
流石にこれにはグィネヴィアは驚いた。
『逃げるがよい。向こうも我に気がつく』
「はっ、はいっ!」
グィネヴィアはランスロットの進言に返事をすると直ぐに踵を返す。流石に今の状況では多勢に無勢で有ったからだ。
十分に距離を開けてから一息つくと、グィネヴィアは息を整えてから考える。
ランスロットが言っていた事が本当であるとして、なぜそれほどの数の神殺しがあの場所に集まっていたのか。
日本の草薙護堂、中国の羅濠教主、アメリカのジョン・プルートー・スミス、イタリアのサルバトーレ・ドニ、そしてイギリスのアレクサンドル・ガスコイン、そしてアイーシャ夫人。
一人一人が強大な力を持ち、それ故に唯我独尊を地でいくカンピオーネ達が一堂に顔を会わせる事があるだろうか?
アレクサンドル・ガスコインの事はグィネヴィアは因縁浅からぬ仲で多少は知っているが、常識人ぶっておいて、結局は他人が自分の意思に従う事が当然と思っている人物だ。
羅濠教主もそんな感じだったのは会って見た今実感として分かる。
カンピオーネが集まるなど、不発弾が一箇所に固まって、衝撃が加わればいつ爆発してもおかしくないような感じだ。
「……慎重に調べなくては成りませんね」
独り言のようにグィネヴィアは呟き、心の中で悪態を吐く。
事を起こそうとした寸前でこの事態。しかし、ここで出遅れれば憎きガスコインが邪魔をしてくるかもしれない。
数日、本当に遠くからアーシェラの居る家を観察してみたが、グィネヴィアの知っているカンピオーネの姿は一人も確認する事は出来なかった。
むしろまつろわぬアテナが出入りしているという事態にまでなっていた。
そして、あの家に出入
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