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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第104話:私たち、結婚します!(2)
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テーブルの上に置かれた料理の数々を見て、
その目を輝かせる。

「すごーい!ねえ、これって全部ママが作ったの?」

「ううん。ママはお手伝いしただけだよ。ほとんどおばあちゃんが作ったの」

「そうなの?」

意外そうに首を傾げるヴィヴィオに向かってなのはが頷く。
その時、キッチンから母さんが入ってきた。

「さあさあ、みんな座って頂戴。食べましょ」

母さんの言葉をきっかけにして、全員が食卓についた。

「さ、めしあがれ」

母さんの声に期せずして5人がそろって”頂きます”と言い、
みんなが思い思いの料理に手を伸ばした。





「ふう、食ったなぁ・・・」

「ゲオルグくん、よく食べてたもんね」

昼食を終えて、リビングのソファに腰を下ろし、少し膨らんだ腹を
さすりながら言うと、なのはが呆れたように笑う。

「でも、わかるよ。お義母さんの料理美味しかったもん」

そう言ったなのはが一瞬真剣な表情を浮かべて小声で何かを言った。

「何か言ったか?」

そう尋ねると、なのははすぐに笑顔になって首を振った。

「どうだったかしら?食事は」

母さんがティーセットの乗ったトレーを持ってリビングに入ってくると、
またもや姉ちゃんの膝の上に座っているヴィヴィオは声を上げた。

「すっごく美味しかったよ!おばあちゃん」

満面の笑みで言うヴィヴィオに向かって、母さんはにっこりと笑う。

「ありがとうね、ヴィヴィオちゃん」

母さんがヴィヴィオの金色の髪をなでると、ヴィヴィオは気持ち良さそうに
目を細めた。

「本当においしかったです。いろいろ勉強になりましたし、
 ありがとうございました」

なのはが深く頭を下げて、母さんに感謝の言葉を述べる。

「お口にあったのならよかったわ。こんなものでよければいつでも
 食べに来てね」
 
「はい。でも、今度は私の料理をお義母さんに食べて頂きたいです」

「あら、それは楽しみね」

楽しそうな、主婦同士の会話を見て、姉ちゃんが
おもしろくなさそうな顔をしていた。

「なんか不機嫌そうだけど、どうしたんだよ」

俺が声をかけると、姉ちゃんは俺の顔を睨みつける。

「・・・あんた、判ってて言ってるでしょ」

「まあね」

俺が頷くと姉ちゃんはますます不機嫌になる。

「さてと、それじゃあ後片付けをしようかしらね」

母さんがそう言って立ち上がり食堂に向かうと、なのはが慌てて
後を追いかけて行った。
俺は2人が食堂に消えたのを確認して、姉ちゃんの肩をたたく。

「姉ちゃん、ちょっと話がある」

首だけで俺の方を振り返った姉ちゃんは、俺の表情を見てわずかに目を見開く。
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