愛と狂気と
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た。はっ、と気付くとアスナの手からレイピアが弾かれ、キリトが右手でアスナを庇っていた。そしてクラディールの第三撃が放たれようとした
「いい加減にしろぉぉ!!」
動いたのは俺。クラディールが放った大剣を左手で受け、痛みがはしるのにも構わず、右手の剣を突き出した。その一撃はクラディールのHPの残り全てをくらい尽くした
「この……人殺し野郎が」
くくっ、とわらい。クラディールは無数のポリゴンとなって砕け散った
人殺しでも構わない。殺したものは背負わないといけない……だが、大切な人を守れるなら……俺は……
「……ごめんね……わたしの……わたしのせいだね……」
悲痛な表情で、震える声をアスナは絞りだしていた。そうか……似てるんだ……詩乃とアスナは……何でも自分一人で抱え込んだりする性格とかが。気がつくと俺はアスナの頬をたたいていた
「馬鹿野郎……」
アスナは頬に手をやりながらビクッてなった。キリトは成り行きを見守ってくれている
「おまえのせいじゃねぇ。誰のせいでもねえよ。アスナ、おまえのために、俺らは動いたんじゃねえよ。自惚れんな。俺らはな……自分のために戦ってるんだよ。理由はいろいろある。キリトは知らないが俺は親友を守るためっていう理由がな。だからそう自分を責めんな。アスナ」
俺はアスナの頬を撫でると「殴って悪かったな」
「ううん、ありがとう……」
「さて……俺は消えるな。後は二人で……」
ニヤリと笑う俺。いろいろ台無しである。赤くなるキリトとアスナ……相変わらずうぶなこって
ちなみに立ち去ろうと歩いていたが、しばらくしてから振り返るとキリトとアスナがキスをしていたな。いきなりで俺は驚いて剣を落としてしまって、落ちた剣が音をたて、弾かれるようにキリトとアスナが離れて、その二人の顔が真っ赤だったのはいい思い出だ
さて……とりあえずあの二人に報告かな?ついでに剣も研いでもらおう。そんなことを考えながら二人のもとから本当に去って行くのだった。
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